ADVERTISEMENT
我々が知っていること
数年前に発表されたCK 859は、現代において私の好きなオメガのリリースのひとつだ。ヘリテージにインスパイアされながらも明確なモダンさも併せ持っているこのモデルは、すべての点において素晴らしい出来栄えであったが、その生産期間はあまりに短かった(短かすぎた!)。しかし今週開幕するパリオリンピックに向けて、オメガからCK 859をベースにした新作、パリ2024 ブロンズゴールド エディションが発表された。
ブロンズゴールド エディションのサイズはCK 859と同様で、直径39mmで厚さが11.7mm(ラグからラグまでは46.2mm)となっている。ケースがオメガ独自の合金であるブロンズゴールド製であることから50%の銅と37.5%の金を含み、9ctのゴールドを示すホールマークが刻印されている。BG 859の名称はブロンズゴールド製ケースであることを意味しており、859はその元となった歴史的なリファレンスを指す。シルバーのダイヤルはセンターにクル・ド・パリのギヨシェが施され、その外周はサテン仕上げとなっている。ダークグレーのヴィンテージ風オメガロゴは12時位置に、スモールセコンドは6時位置に配置。すべての針もゴールドで、PVDによるブロンズゴールドコーティングが施されている。
BG 859はマスタークロノメーター認定を受けた手巻きのコーアクシャルムーブメント、8926を搭載。このムーブメントは“Paris 2024”のエンブレムが刻印されたクローズドケースバックの下に収められている。BG 859 ブロンズゴールド エディションはブロンズゴールド製のバックルが付いたブラウンのカーフスキンレザーストラップが付属し、価格は184万8000円(税込)となっている。
我々の考え
なんてゴージャスなドレスウォッチだろう! 少し気になる点こそあれど、これこそ私が愛してやまないオメガのヘリテージインスパイアモデルだ。オメガが1930年代に販売していた、かの有名な手巻きムーブメント30T搭載モデルに着想を得ている。この時計は細部にわたってあらゆる種類の伝統的要素を取り入れつつも、全体のパッケージとしては非常に現代的だ。サテン仕上げのラグとミドルケースはポリッシュ仕上げのベゼルと対照的で、ケースのプロポーションも見事に調和している。
ブロンズゴールドケースとシルバーダイヤルの組み合わせはオリンピックの3つのメダル(金、銀、銅)に敬意を表したもので、ケースバックもパリオリンピックへのオマージュとなっている。個人的な意見だが、ケースバックの刻印はなくてもよかったかもしれない。この時計は2024年のオリンピックに紐づいたものであるよりも、もっと時代を超えたモデルであるべきだと思う。しかしオリンピックとのさりげない結びつき(金、銀、銅)と、繊細なクル・ド・パリダイヤルは評価できる。最後に時・分針の根本にあるAg 925の刻印はCK 859でも問題視されていたが、今回もそのままだった。しかしまあ、これは些細なことだ。BG 859はオメガから発表された素晴らしい時計である。
基本情報
ブランド: オメガ(Omega)
モデル名: パリ2024 ブロンズゴールド エディション(Paris 2024 Bronze Gold Edition)
型番: 522.92.39.21.99.001
直径: 39mm (ラグからラグまでは46.2mm)
厚さ: 11.7mm
ケース素材: ブロンズゴールド
文字盤色: シルバー
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: ブラウンゴールド製のバックルが付いたブラウンのカーフレザーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: コーアクシャルムーブメント 8926
直径: 29mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万5200振動/時
石数: 30
クロノメーター認定: マスタークロノメーター
追加情報: “Paris 2024”の刻印が入ったクローズドケースバック
価格 & 発売時期
価格: 184万8000円(税込)
発売時期: オメガの小売店およびブティックを通して発売中
限定: なし
ブロンズゴールド エディションについて詳しくはオメガのウェブサイトをチェック。