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Introducing ブルガリ ディーヴァ ドリーム ピーコック ダイヤモンド

星の輝を放つアールデコのディーヴァが登場。

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ブルガリがLVMHウォッチウィークに向けて発表した3つの「ディーヴァ ドリーム」ウォッチは、いずれもクジャクにインスピレーションを得ている。しかし、そのインスピレーションは、具体的なものと抽象的なものと、それぞれ異なる方法で表現される。

 ディーヴァ ドリーム ピーコック ディスキは、物理的に孔雀の羽を取り入れているという点で最も具体的なモデル。文字盤全体が宝石を覗いて孔雀の羽根を使用したマルケトリで構成されているが、鳥そのものを表現しているわけではない。ディーヴァ ドリーム トゥールビヨン ルミエールでは、孔雀は抽象的な表現の中で浮かび上がってくるのだが、こちらも本物の孔雀の羽根をあしらっている。

左から、ディーバ ドリーム ピーコック ダイヤモンド、ディーバ ドリーム ピーコック トゥールビヨン ルミエール、ディーバ ドリーム ピーコック ディスキ。

 このディーバ ドリーム ピーコック ダイヤモンドは、その名の通りのモデルだ。この3つの時計の中でも最も贅沢な装飾が施されており、波のような形状の18Kピンクゴールドのブレスレットが付属する。

 ブレスレットはローマ帝国時代の輝きを放っているかのようだ。 それ単体でもシーンを支配するような存在感を放っているにも関わらず、脇役としての位置づけである。

 同じことがブルガリのCal.BVL191にも当てはまる。ここでは、自動巻きムーブメントを採用したブルガリの功績を認めなければならない。他のほとんどのブランドはこの手の時計にクォーツムーブメントを採用する。ハイジュエリーウォッチでのクォーツの採用が、実用的であるかそれとも軽蔑の形であるかという問題は、また別の議論ではあるのだが(ただし、個人的には、機械式の方が好みだ。時計の完全性を高めると思うからだ)。 

 文字盤は、ジェムセッティング、マザーオブパール、細密画による孔雀の装飾モチーフが施されている。この装飾には、シャンルベ技法と呼ばれる金細工の技法も取り入れられている。シャンルベは、金属の下地(通常は金)に窪みを彫り、その窪みをガラス質のエナメルで埋めて焼成するエナメル技法として捉えられる。細密画との組み合わせは一般的ではないが、それぞれのセグメントに微妙な色のグラデーションが施されており、非常に好感の持てる効果を発揮する。

 一見すると見落としがちな美しいディテールだが、時針と分針の軸を囲む孔雀の内側に輪郭がある。他の多くのメーカーであれば、技術的にはシンプルであるため滑らかな一本のエッジとして仕上げていたかもしれない。

ダイヤモンドやディスキ、2つのディーヴァ。

 意図的かどうかは別として、ブルガリは3つの注目すべき時計を生み出しただけでなく、あるテーマを解釈するための3つの異なるアプローチを示すトリプティク(3 枚続きの絵画)のようなものも生み出したのだ。個人的なお気に入りの1本(ディスキだ)もあるが、グループとしてうまく機能していると思う。3つ全てを注文するブルガリのクライアントもいるだろうと確信している。

 組み合わせてみると、意外と洗練された魅力的な時計コレクションにもなるし、ここはお好み次第だ。直接的なもの、抽象的なもの、ハイジュエリーウォッチの世界では異例の高いレベルのインテリジェント・デザインとクラフトへのこだわりを表現したものを手に入れることができるだろう。

ブルガリ ディーヴァ ドリーム ピーコック ダイヤモンド: ケース 37mm、18KPG製ケース、ブリリアントカットダイヤモンドをセットした18KPG製ベゼル、カボションカットのトルマリン(~0.19ct)を施した18K PG製リューズ。トランスパレントバック。30m防水。ホワイトマザー オブパールのダイヤルにラウンドブリリアントカットダイヤモンドをセッティング 。14 色の異なるカラーを使用した孔雀の装飾モチーフをハンドペイントしたダイヤル。ムーブメント: Cal.BVL 191、機械式マニュファクチュールムーブメント、自動巻き、時分表示、 42 時間パワーリザーブ。ブリリアントカットのダイヤモンドを施した 18KPG製フォールディングバックル付きブレスレット。計1452個のダイヤモンド(~7.56cts)。価格: 1025万6000 円(税抜予価)。詳細はブルガリ公式サイトへ。