ADVERTISEMENT
エド・シーラン(Ed Sheeran)の最新アルバム『PLAY』がリリースされた。それと同時に、収録曲「Camera」のミュージックビデオも公開されており、そのなかで彼がホワイトセラミックのスペシャルなIWCを着用している姿を確認できる。テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の婚約が、カンザスシティ・チーフスのファンとカルティエ サントス ドゥモワゼルのファン同志の“異世界の衝突”を巻き起こしたのも記憶に新しい。それと同様に、シーランの新作アルバムのリリースもまた、アルバムカバーの色彩からインスピレーションを得たピンクダイヤルのユニークなIWC ビッグ・パイロット・パーペチュアル・カレンダーを大舞台に引き上げている。
今回紹介する写真はすべて、シーランの専属フォトグラファーであるマーク・サリッジ(Mark Surridge)によるものだ(ありがとう、マーク)。いずれもシーランがこの時計を身に着け、夏らしいロケーションでポーズを決めている様子が収められている。プロモーション用の写真として、時計と服装、そしてアルバムカバーの配色まで、見事なカラーコーディネートが施されている。私はこの時計の詳細なスペックが気になっていたのだが、インデックスのあたりに少々変わった印象を受けた。
そこで、“CSI”(アメリカの人気犯罪ドラマ『CSI:科学捜査班』)風の検証作業(主にPhotoshopに向かって「拡大しろ!」と叫びながらマウスを叩いていただけだが)の結果、アラビア数字と針はシルバーで仕上げながらも、両者にはピンクの蓄光素材が施されていることが判明した。この仕様によって、時計全体にピンクのアクセントとパンチの効いた印象が加わっている。さらに6時位置のインダイヤル右側には、新作アルバムのカバーと同じスタイルで“PLAY”のロゴがあしらわれているのが確認できる。
Talking Watches エド・シーランが語る時計コレクション。ホストはジョン・メイヤー
エド・シーランは、相当な“時計好き”である。では、どれほどか? 2023年には、彼がジョン・メイヤー(John Mayer)とともに時計について語り合う対談が実現し、その一端を垣間見ることができた。それ以来、彼のコレクションはさらに(しかもかなり大幅に)充実している。
シーランが最近手にしたアルバム仕様のユニークピースは、これだけではない。彼はすでにいくつかのユニークなオーデマ ピゲを所有しており、なかでもホワイトセラミックのロイヤル オーク パーペチュアルカレンダーについては、2023年に本人と話をした際にも取り上げている。さらに今年4月には、ユニークな“ジャンボ” Ref.16202BCも披露していた。
事情ツウにとっては、これは見逃せない話である。というのも、オーデマ ピゲがユニークピースを製作すること自体がまれであり、なかでもコンプリケーションを搭載しないモデル(とりわけ“ジャンボ”)については、これまでほとんど例外がなかったからだ。
この件そのものは今回の主題ではないが、シーランが現在、スーパースター級の時計コレクターとして「欲しいものは何でも手に入る」立場にあることの証左ではある。ゆえに彼がIWCを選んだのは偶然ではない。そこには明確な意図があり、同ブランドに対する確かな敬意が表れている。
エド・シーランとジョン・メイヤーが時計談義を好むのは、いまや誰もが知るところである。メイヤーはかつて、IWCの熱心なファンでもあった。そしてシーランもまた、近年シャフハウゼンのチームとのあいだに、確かな関係性を築きつつある。今年、Watches & WondersでブラックセラミックのIWC インヂュニアが発表される数週間前、シーランがそのモデルを『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン(現代: The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)』で着用し、さらにはNBAニックス戦のコートサイドにも姿を見せたことで、ブランドにはひと足早く注目が集まった。
シーランが今回、2023年の『オータム・ヴァリエーションズ(原題: Autumn Variations)』以来となる新アルバムからのファーストシングルの発表にあたって、IWCのこの時計を選んだという事実は、彼が同ブランドに対して強い思いを抱いていることの証だろう。彼が『+』『×』『÷』『=』『-』と記号をテーマにした作品群にこだわり続けたように、『PLAY』もまた、5部構成の“ステレオ記号シリーズ”として初めてのアルバムである。キャリアの新たな節目であり、その記念に関係性を深めつつあるブランドの新作を選んだというのは、きわめて自然な流れといえる。なお、ミュージックビデオも以下に掲載しているので、ぜひチェックしてみて欲しい。ピンクとホワイトのIWCは非常に目立っており、サムネイルにもばっちり写り込んでいる。
All photos credit Mark Surridge.
話題の記事
No Pause. Just Progress GMW-BZ5000で行われた継承と進化
Introducing ゼニス デファイ エクストリーム クロマに新たなふたつの限定モデルが登場
Introducing ヴァシュロン・コンスタンタンが36.5mmの新型トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダーを3本発表