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京都の夏も最高潮を迎えた8月の終わり、HODINKEE.jp × CREDOR エクスクルーシブナイト in 京都を開催した。舞台に選ばれたのは、7月26日(土)にオープンしたばかりのクレドールサロン 京都。クレドールとしてはブランド初の単独路面店であり、刷新した最新の店舗デザインを世界で初めて導入した店舗だ。白を基調に木目とゴールドをアクセントとした、磨かれた木の素材感と柔らかな曲線のデザインが特徴的な空間だ。イベントのメイン会場は2階のラウンジで、来場者は1階の受付を済ませたあと、販売スペースに並ぶ腕時計を眺めつつ2階へと続く階段を上がっていった。
1960年セイコー ゴールドフェザー。
2008年NODE 叡智。
2024年50周年記念 ゴールドフェザー U.T.D. 彫金限定モデル。
1979年ロコモティブ。
2階ラウンジには、クレドールの歴史を象徴するヒストリカルピースが展示された。曲木造形作家の亘 章吾氏による熟練の技が可能にする曲線的な美しさを反映させた曲木アートと腕時計を絡めた展示スタイルで、クレドールを代表するヒストリカルモデルが並んだ。
さらに会場の一角には、このあと行われる組み立て実演のための作業机が設けられ、ルーペやピンセットといった工具が並べられていた。
当日のプログラムは三部構成で、まずHODINKEE Japan編集長の関口 優とセイコーウオッチでクレドールの商品企画を担当する神尾知宏氏によるトークセッション、続いて組立師の松尾 健氏によるCal.6890の組み立て実演、最後に来場者同士の交流と歓談の時間が設けられた。
セイコーウオッチでクレドールの商品企画を担当している神尾知宏氏。
HODINKEE Japan編集長の関口 優。
19時から始まったトークセッションで関口は、1974年の誕生以来クレドールがセイコーにおけるドレスウォッチの最上位として歩んできた歴史を紹介。ブランドが常に“手仕事”を重視してきたことを語った。続いて神尾氏は、クレドールのものづくりを支えるブランドメッセージ“The Creativity of Artisans”に触れ、組み立てや彫金にとどまらず、デザインや設計も含めて幅広く匠の仕事と捉えていると説明した。そのうえでドレスウォッチにおける薄さを、単なる数値ではなく美しさ、エレガンスとして再定義し、復活したゴールドフェザーに込められた考えを示した。
また、神尾氏はCal.68系が半世紀以上にわたり製造され続けていることにも触れた。そして、その継続を支えているのは職人たちの技術と改良の積み重ねであると強調。その後Cal.68系の歴史と特徴が紹介され、場面はその実機を使った組み立て実演へと移っていった。
組立師の松尾 健氏。
会場前方の机に着席したのは、長年にわたりクレドールの製造現場を支えてきた組立師の松尾氏。彼は厚さわずか1.98mmの極薄Cal.6890がどのように組み上げられていくのかを、限られた時間のなかで実演してみせた。
繊細な部品のひとつひとつがスクリーンに映し出される。来場者はその様子を見守っていた。
香箱に蓋を設けず地板裏のルビーでゼンマイを保持する構造や、アンクルに段差を付け隙間を減らし薄くする工夫など、Cal.68系特有の設計を解説。受けは、あがき調整と呼ばれる“反り”を感覚で調整する必要があること、テンプの錘取り(おもりとり)を手仕上げで追い込む工程なども紹介された。
さらにこの日は特別に、ダイヤルと針の取り付けからケースへの固定、風防の圧入に至るケーシング工程まで披露。普段は工房で行われている作業が目の前で展開され、来場者は熱心に見入っていた。
当日はエースホテル京都が手がけたフィンガーフードとドリンクが振る舞われた。黄金の羽根を冠した一保堂抹茶のティラミスなど、日本の美意識や職人の手仕事をテーマに構成されたメニューだ。
実演が終わると、会場は歓談の時間へと移った。グラスを片手に時計談義を交わす姿や、展示されたクレドールを改めて手に取って確認する参加者の姿が多く見られた。また歓談の時間には、登壇した松尾氏や神尾氏に直接話を聞きに行く熱心な時計愛好家の姿もあり、参加者がブランドのものづくりをより具体的に知る機会となった。
それでは最後に、参加者の袖口を彩ったリストショットとともに、当日の様子をお届けしよう。
クレドール ゴールドフェザー。
クレドール 叡智II。
68系キャリバーを搭載したクレドール シグノ。
リバイバルされたロコモティブをつけた来場者の姿もあった。
クレドール パシフィーク。
ここにもゴールドフェザーが。
毎度恒例、来場者による集合ショット。
クレドールだけの集合ショットも!
Photographs by Azusa Todoroki(Bowplus Kyoto)
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