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HODINKEE Japanでは2025年9月29日(月)から10月5日(日)の1週間、日本の時計ブランドや市場に焦点を当てたJapan Watch Week 2025を開催している。このウィークのために用意した新規取材記事やマガジン限定で公開していた記事、編集部員による動画企画まで、サイト上で毎日配信していく予定だ。すでに公開されたコンテンツについてはこちらから確認して欲しい。
ひとつのテーマの下に3本の時計を比較レビューする動画シリーズ、スリー・オン・スリー。今回の特別企画では、日本の伝統工芸を取り入れた魅力的なモデルのなかから、50万円以下という手の届きやすい価格帯に絞ってピックアップ。エディター3名がそれぞれの視点でおすすめの一本をセレクトしました。腕時計を通して、日本のクラフツマンシップの奥深さを感じられるモデルをご紹介します。
ザ・シチズン 30周年記念限定モデル 高精度年差±5秒 エコ・ドライブ
ファースト・インプレッション
筆者がセレクトしたのは、ザ・シチズンの主力である高精度年差±5秒 エコ・ドライブの和紙ダイヤルモデル、なかでも今年7月に発売されたばかりの30周年記念限定仕様(AQ4100-65M)だ。1995年に人生に寄り添う時計として誕生したブランドの30周年を祝う本作には、濃く深い藍である勝⾊(かちいろ)に染め上げた土佐和紙をダイヤルに採用している。
これまでにも数々の和紙ダイヤルモデルを目にしてきたが、そのどれとも異なる濃い色味でありつつ、豊かな質感を備えているところが筆者がまず心を引かれたポイントだ。和紙ダイヤルは光を透過させるという特性上、淡い色味の柔らかな印象のモデルが多いが、本作のダイヤルはまるでメカニカルモデルのNC1000-51Eに見られる、電鋳技術で微細な凹凸を与えて生まれる砂地模様のようにも見えたのがとても印象的だった。
デザイン・外装について
和紙をダイヤルに用いた本作は、まさに今回の日本の伝統工芸を取り入れたモデルというテーマに打ってつけだ。加えて、本作のダイヤルは藍染の伝統技法である“天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)”によって⼿染めされた土佐和紙を使用しており、その技法もきわめて伝統的なもの(その製作の詳細はこちらで確認できる)。染料の発酵や幾重にも重ねる染⾊の過程で、深みと鮮やかさを併せ持つ藍⾊が生まれ、光により異なる表情を見せる多層的な⾊調が得られる。
金属板を彫るギヨシェ、研磨で装飾を施すサンレイ仕上げなど、仕上げの定番技法も“光により異なる表情を見せる”という点では共通している。さらに和紙の独特の風合いは日本古来の美意識を繊細に表現できる素材でもある。そういった意味では、和紙というのはダイヤル素材としてぴったりといえよう。
ムーブメントについて
本作が搭載するのは、年差±5秒の⾼精度エコ・ドライブムーブメント、Cal.A060だ。定期的な電池交換が不要な光発電エコ・ドライブにより動力を得ながら、年差±5秒という高精度を誇る主力キャリバーである。さらに特筆すべきはパーペチュアルカレンダーを搭載しているという点だ。本作はもちろんのこと、ザ・シチズンの日付付き年差精度のエコ・ドライブウォッチはすべて大の月(31日までの月)、小の月(30日までの月)、28日(うるう年は29日)の2月を自動調整してくれるため、2100年2月28日までうるう年などの月末のカレンダー修正が不要。機械式であれば数百万円はする機構だが、それが50万円を切る価格で手に入れられるのはクォーツウォッチゆえの恩恵といえる。
ほかにも、フル充電時で約1.5年は稼働を続けることができ(パワーセーブ作動時)、強い衝撃などによる針ズレから守るシチズン独⾃の衝撃検知機能、たとえ針ズレが生じても⾃動修正する針⾃動補正機能、0時の瞬間に表示が切り替わるジャストカレンダー更新機能も備えるなど、きわめて実用的な機能を備えている。機械式のように自分が動かしてあげているという感覚は薄いかもしれないが、毎日のように着けるなら非常に便利である。
実際に着けてみて
ダイヤルの質感、そして搭載機能についてはまったく申し分ない。淡い色味ではないため、一見すると和紙のようには見えず、表情が豊かな金属ダイヤルのようにも見える。和紙ならではの質感を求める人にはやや物足りないかもしれないが、日常での着けやすさを考えると個人的には本作のような色味や質感のほうが使い勝手がよく好みだ。同じような価格帯で、コレクションには多彩な和紙ダイヤルモデルがラインナップされているので、仮により和紙の質感が強いものがいいという人は、もちろんほかの選択肢も検討してもいいだろう。
また、本作がうたう年差±5秒の高精度は、電波時計のように外部からの送信される時刻情報に依存しているのではなく、時計単体で実現している。電波時計の場合、自動で標準電波が受信できているあいだは調整不要で確かに便利なのだが、いざ自身で調整しようという際には慣れていないと説明書なしでは結構煩わしかったりする。本作はエコ・ドライブ駆動ではあるものの、電波時計ではない。一般的な時計と同じように、操作が感覚的に行えるところも個人的には気に入ったポイントだ。
着けた際の見え方や使い勝手が考え抜かれているところも評価すべきところだ。本作はデュラテクトプラチナ加工によって高級SSやプラチナのような明るい色味を持つ。加えてチタンケースでありながら、ラグやベゼルにポリッシュを施し、ほどよい華やかさや高級感を持つ。一方、ブレスレットはヘアライン仕上げだ。この仕上げの違いが時計にメリハリを与え、ポリッシュ仕上げのブレスレットと比べれば傷も目立ちにくく、使い勝手のよい時計にまとまっていると筆者には感じられた。
サイズ感も絶妙だ。筆者の手首周りの数字(約17.5〜18mm)だと、比較的大きなサイズでも苦にならないのだが、筆者は40mmを切るサイズが好み。本作のケースサイズは直径38.3mm(ちなみに厚みは設計値で12.2mm)と大きすぎず小さすぎず、絶妙なサイズだ。それはフィット感といった実用的な視点からでもあるが、着けた時の見た目のバランスなども含めてとても心地よいものだった。流線的なサイドビューの印象とは異なり、ラグは正面から見ると途中から鋭角に落ちて見えるようなデザインのため、おそらく手首の細い人が着けた時の見た目のバランスもいいだろう。単純なフィット感だけではない配慮が感じられるのも、この時計の魅力だ。
世界限定550本で、価格は46万2000円(税込)。今回取り上げたほかの2本と比べると、やや価格帯は上がるものの、それに見合うだけの満足感を確かに感じることができる。本作は、日本の伝統工芸という表現だけにとらわれない、長く着けられる魅力的な1本だと思う。
時計の詳細はザ・シチズン公式サイトへ。
セイコー プレザージュ クラシックシリーズ クラフツマンシップ 有田焼「無釉」ダイヤル 限定モデル
ファースト・インプレッション
今回のテーマ、日本の伝統工芸を取り入れた50万円以下の時計と聞いて、僕が真っ先に思い浮かべたのはセイコー プレザージュでした。というのも、プレザージュは「日本の美意識を世界へ発信する」ことをブランドコンセプトに掲げ、これまでもさまざまな伝統工芸を取り入れたモデルを展開してきた印象が強く残っていたからです。
そのなかで今回僕が選んだのは、2010年にリブランディングされたプレザージュのラインナップから、有田焼をダイヤルに取り入れた2025年新作の特別な限定モデル。有田焼とは、佐賀県有田町およびその周辺地域で400年以上にわたり受け継がれてきた磁器の総称で、日本を代表する伝統工芸のひとつとして世界的にも知られています。まさに今回の企画にふさわしい一本だと感じました。
デザイン・外装について
本作は、1830年創業の老舗「しん窯」に所属し、これまでセイコー プレザージュの有田焼ダイヤルを手掛けてきた陶工・橋口博之氏の監修のもと制作されています。その技術を受け継いだ川口敏明氏をはじめ、有田の職人たちの知見と技が結集し、完成に至りました。
以前にプレザージュの別の有田焼ダイヤルモデルを取材した際、橋口氏は「腕時計のダイヤルに用いる有田焼は、通常の有田焼製品とは比べものにならないほど薄く仕上げる必要があり、非常に困難だった」と語っていました。その後、いくつかのモデルを重ねるなかで技術は磨かれ、そして今回、さらなる挑戦へとつながっています。
本作の最大の特徴は、新たな表現を取り入れたダイヤルにあります。従来の有田焼ダイヤルは、ガラス質となる釉薬を施して焼き上げることで、艶やかで滑らかな光沢をまとい、まさに「これぞ有田焼」といえる仕上がりでした。対して本作は、モデル名にもある「無釉ダイヤル」が示す通り、釉薬をかけない技法を採用。これにより、有田焼の素材である陶石が本来持つ、マットで温かみのある独自の質感と表情が引き出されています。
ダイヤルに刻まれた菱型文様は、古来より子孫繁栄や無病息災を願う吉祥文様。その伝統的な意匠を現代的にアレンジしている。
ダイヤルには切り立った稜線が刻まれ、立体感あふれる表情を生み出しています。従来の有田焼ダイヤルでは、釉薬を施すことで艶やかな光沢を生み出してきましたが、その一方で造形表現には制約がありました。特に切り立った稜線や溝の部分には釉薬が溜まりやすく、焼成の過程で表面張力によって滑らかに均されてしまうため、立体感やシャープな造形は埋もれてしまいます。本作では釉薬をかけない「無釉」の手法を採用することで、陶石そのものが持つ質感を生かしながら、これまで難しかった稜線の表現を鮮明に際立たせることに成功しているのです。
ケースはSS製で、直径40.6mm、厚さ12.5mm。ラグ・トゥ・ラグは49.1mmというバランスの取れたサイズ感です。さらに10気圧防水を備えており、伝統工芸を取り入れたモデルでありながら、日常使いにも安心して取り入れられる実用性を兼ね備えています。
ムーブメントについて
搭載ムーブメントはCal.6R51。今回選ばれた3本のなかで唯一の機械式で、自動巻きを採用しています。ケースバックを覗けば、ゴールドカラーのローターが目を引きます。
正直なところ、突出した個性を持つムーブメントというわけではありませんが、実用性は申し分ありません。リューズを引けば秒針が止まるハック機能を備え、正確な時刻合わせが可能です。さらに約72時間のパワーリザーブを誇るため、金曜日にしっかり巻き上げておけば、週末使わなくても月曜日にはまだ動き続けているという安心感があります。
実際に着けてみて
僕がこの時計を初めて実機で見たとき、正直これが有田焼だとはすぐには気づきませんでした。有田焼には艶やかな質感というイメージがあり、実際プレザージュの過去作もその部分がとてもユニークだと思っていたからです。ところが目の前にしたダイヤルは、温かみのあるマットな質感が際立ち、さらに切り立った稜線が生み出す陰影によって、思わず見入ってしまうほどの美しさを放っていました。
また、最近はより小径の時計を身に着けることが増えていたため、直径40.6mmというケースサイズは普段あまり手に取らないものでした。ところが実際に腕に着けてみると、有田焼ダイヤルの魅力を存分に味わうには、このサイズ感がむしろちょうどよいと感じました。ゴールドカラーの針、インデックスと暖色のダイヤルもとてもマッチしています。
有田焼ダイヤルを採用しながら26万4000円(税込)という価格で展開されている点を踏まえても、日本の伝統工芸の美と、必要十分なスペックを兼ね備えた非常に魅力的な一本だといえると思います。世界限定1200本で、国内は300本。すでに過去モデルも完売しているので気になる方は早めにチェックするのをおすすめします。
この時計の詳細はセイコープレザージュ公式サイトへ。
カシオ マンタ S6000シリーズ OCW-S6000PB-7AJR
ファースト・インプレッション
カシオと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、G-SHOCKに代表される高機能で高耐久なデジタルモデルだろう。近年は特に新素材の採用や耐衝撃構造の刷新に力を注いでおり、ハイテクノロジーのメーカーという印象を持つ人も多いかもしれない。しかしその半面、MR-Gやオシアナスといったブランドを通じて、伝統工芸との結びつきも強めてきた。日本が誇る異なる産業同士が、時代に応じて進化を続ける姿勢において共鳴し合い、現在では日本各地の工房との深いつながりを有するにいたっている。これまでにカシオブランドの伝統工芸モデルは何度も取材してきたが、電子機器メーカーと職人が業界の垣根を超えて互いの技術の粋を尽くし、ひとつのプロダクトに昇華していくさまには毎回感銘を受けている。
今回は50万円以下という価格切りであったため、オシアナスから1本ピックアップした。直近で重厚なカラーのモデルが続いていたなか、ダイヤルのホワイトが眩しい“オシアナスブルー”とのコントラストが効いた爽やかな1本だ。なお、あらかじめ伝えておきたいが、本作自体は伝統工芸を取り入れたものではない。オシアナスの江戸切子モデルは非常に人気が高く完売が続いており、残念ながら今回はサンプルを借りることができなかった。しかし今回紹介する2025年の限定モデル、OCW-S6000PB-7AJRにも、江戸切子コラボで培ってきた技術や美観が生かされているように見える。今回はこのモデルをとおして、オシアナスの伝統工芸モデルについて話をしていきたい。
デザイン・外装について
オシアナスは2018年に発表された堀口切子とのコラボレーション以降、伝統工芸との取り組みを繰り返し行ってきた。同じカシオブランドとしてはMR-Gも近年伝統工芸モデルに力を入れているが、刀や兜などをモチーフに金属質で力強いデザインを纏うMR-Gに対し、オシアナスのそれはきらびやかながら透明感のある美しさを表現しているようだ。幾度となく発表されてきた江戸切子との協業モデルは特に、ガラスへの蒸着による繊細な色表現が毎回高い評価を受けている。
そして、これらの伝統工芸コラボレーションは回を重ねるごとに技術力の蓄積へとつながっている。たとえば江戸切子モデル第4弾、OCW-S5000EK-1AJFではサファイアベゼルリングの内側に研磨が施されているが、これは蒔絵モデルの開発過程で生まれた技術である。また、本作に見られるサファイアガラスベゼルは、2018年の江戸切子モデル、OCW-S4000C-1AJFの系譜にあるものだ。同作で初めて採用されたサファイアガラスベゼルはしばらく伝統工芸コラボのみで使用されてきたが、2021年にレギュラーモデルであるOCW-S6000-1AJFに採用された際に大きな進化を果たす。従来モデルに用いられていたサファイアガラスベゼルは、メタルフレームにインサートパーツとしてはめ込む構造だった。
トップに施されたコンケーブカットにより、透明感のあるベゼルに放射状に広がる光が生まれる。手首を傾けるたびに表情が変わるため、見ていて飽きない。
しかしOCW-S6000-1AJFでは、サファイアガラスの塊から直接ベゼルを削り出すことに成功。さらに宝飾品に用いられるファセットカットと組み合わせることで光を乱反射するようになり、これまで以上の輝きを放ったのである。以降、サファイアガラスベゼルのカッティングはさまざまなバリエーションを経ながら、表現を模索していった。本作のベゼルもフレームを必要としない削り出しのガラスを採用し、そこに12面のファセットカットと60面のコンケーブカットを施すことで、美しい光の反射を実現している。カシオは公式ページで本作について、「サファイアガラスベゼルのひとつの到達点」と評している。
なお本作では、カシオが得意とするサファイアガラスへの蒸着においてもひと工夫がなされた。これまでの江戸切子モデルでも目にしてきたグラデーション蒸着だが、今回はそこに本物のプラチナを使用することでシルバーの輝きを強調している。オシアナスブルーもこれにより、ひときわ鮮やかに映る。
横から見ると、ベゼルが1ピースのサファイアガラスからできていることがよくわかる。厚さ9.2mmのうち、約3分の1をベゼルが占めている。
特徴的なオシアナスブルーは、サブダイヤルの蒸着、12時位置インデックスのスパッタリング、秒針のアルマイト加工といった異なる着色技法を組み合わせることで、同じ色調を用いながらも豊かな表情とリズムを生み出している。そして、そのブルーと対比を成すように、OCW-S6000PB-7AJRではサブダイヤル部にのみソーラーセルを配し、文字盤のホワイトをより鮮やかに際立たせた。
ケースサイズは42.5×47.1×9.2mm、重量はわずか88g。ケースとブレスにはチタンカーバイド加工を施したチタンを採用し、風防のサファイアガラスには両面反射防止加工が施されている。防水性能は10気圧だ。全体的には存在感あるサイズながら、オシアナスらしくスリムな構造で、サイドから見た際のボリューム感は抑えられている。
ムーブメントについて
OCW-S6000PB-7AJRはほかのオシアナスと同様に、タフソーラー駆動のクォーツムーブメントを搭載している。タフソーラーはフル充電から発電なしで約5カ月、パワーセービング時には約18カ月もの連続駆動を実現する、カシオ独自の高効率な発電・充電システムであり、ダイヤル上の限られた面積でも十分な電力をまかなえる。さらにMULTIBAND6による時刻修正、ワールドタイム、フルオートカレンダーといったカシオウォッチにおける標準的な機能を備えるだけでなく、Bluetooth®︎によるスマートフォン連携にも対応。アプリを介して約300都市の時刻へ瞬時に切り替えられるワールドタイム機能や、携帯電話探索といった利便性の高い機能も利用できる。
改めて、伝統工芸モデルも含め、オシアナスはカシオらしく実用性にも重きを置いたブランドだ。上記の機能を搭載しつつ、カシオが誇る高密度実装技術(狭いスペースに電子部品を集約し、小型化と多機能化を実現する技術)によってほとんどのモデルで10mmを切る薄さを実現。美観だけでなく軽さと着用感にもアプローチをしている。
実際に着けてみて
オシアナスには伝統工芸モデルとそれ以外という区分があるものの、実のところ両者のあいだに明確な境界はないように僕は思う。伝統工芸モデルで得られた着想や技術はレギュラーモデルで発展し、さらにその成果が再び伝統工芸モデルに活かされるという、好循環が築かれている。OCW-S6000PB-7AJRもまた、そのようにして研ぎ澄まされてきたCMFデザインのひとつの到達点であり、その姿からは確かに江戸切子モデルの面影も感じ取ることができる。そしてオシアナスの面白いところは、そんな技術の粋を、身に着けやすく実用的なパッケージに落とし込んでいる点にある。
実際本作は、オシアナスの強みである薄さによって着用感にも優れるモデルだ。ラグも短いため、直径47.1mmと今回の3本のなかでは最も大振りながら、チタンの軽さも相まって手首への収まりは非常にいい。シンプルに、実用的で使いやすい時計だと思った。また実際にスマートフォンアプリと連携してみたが、瞬時に指定の都市に時刻を合わせられるワールドタイム機能は、リューズで地道に操作するよりも当然ながら簡単かつ正確で、ストレスもない。伝統工芸が持つ“ハレ”の美しさを独自の技術で進化させながら、日々の生活、特にビジネスなどの場においても有用なスペックを持たせるアプローチは、ほかで見られないオシアナスならではものだ。そしてそんなユニークさを、僕は気に入っている。
この時計の詳細はオシアナス公式サイトへ。
スペック比較
Photographs by Kosei Otoyoshi, Yusuke Mutagami, Masaharu Wada
Video by Kazune Yahikozawa (Paradrift Inc.)、Camera Assistance by Kenji Kainuma (Paradrift Inc. ), Sound Record by Saburo Saito (Paradrift Inc. ), Camera Assistance by Natsuki Okuda, Video Direction by Marin Kanii, Video Edit by Nanami Maeda , Video Produce by Yuki Sato, Special Thanks: Hoshinoya Tokyo
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