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我々が知っていること
2023年に登場したシチズンのツヨサ コレクションは、カラフルなダイヤルを持つ一体型ステンレススティール製スポーツウォッチを手ごろな価格で提供して欲しいという市場の需要に見事に応えた。発売当初は40mm径ケースのみの5色展開で、価格は6万3800円(税込)からという魅力的な設定だった。街中でもこのモデルを目にすることが多く、特に機械式時計の世界に足を踏み入れたばかりの人々の手首の上で輝いているのをよく見かけたものだ。
その後、シチズンはバリエーションとしてダイヤルカラーをさらに追加し、ギヨシェ装飾のダイヤルとスモールセコンドを備えたデイト表示なしのツヨサも展開してきた(日本未発売)。しかし、これらはいずれも40mm径ケースのままだった。だが今日、シチズンはその流れを変えて新たに37mm径のツヨサを3モデル発表した。基本スペックはシンプルでわかりやすい。ケース径は37mmで厚さは11.5mm。オリジナルの40mm径モデルと同様に、3時位置のデイト窓上にはサファイアクリスタルに設けられたサイクロップレンズが備わる。ムーブメントにはシチズンの自動巻きキャリバー8210を搭載し、秒針ハック機能と42時間のパワーリザーブを備える。さらにシースルーバックからは、インダストリアルな仕上げのムーブメントを眺めることができる。
ダイヤルカラーに関しては既存の“アイスブルー”がそのまま継続されるほか、より幅広い層をターゲットにするように“パステルピンク”が新色として追加された。また40mm径のオリジナルモデルにもグリーンダイヤルのバージョンがあったが、シチズンによると今回の“ダークグリーン”は若干異なる色合いになっているという。
この新しい37mm径のツヨサ3モデルはすでに発売されており、価格は450ドル(日本円で約6万7000円)となっている(日本での展開は未定)。
我々の考え
ツヨサをこの新しい37mmの小型ケースサイズで展開するのは、プロダクトとして自然な進化といえる。また本作はユニセックスなスポーツウォッチとしても巧妙な戦略であり、価格帯を考えるとよりエレガントでドレッシーな選択肢ともいえる。少なくとも、たとえばセイコー 5スポーツよりは確実にその傾向が強い。とはいえドレスウォッチではないものの、スーツと合わせて着用している姿を見たことがあり、意外にも違和感なくなじんでいた。
40mm径モデルと比較して小さな変更点のひとつは、ムーブメントのサイズを変えずにケースを小型化したことによる影響だろう。具体的には、4時位置のリューズが明らかにケースから突き出している。40mm径のバージョンではケースがリューズの一部を覆っていたため、巻き上げがやや難しいという声も多かった。今回の37mm径ケースでは、その問題が解消されることを期待したい。
今回の発表において唯一もの足りなさを感じる点を挙げるならば、より個性的なカラーバリエーションが欲しかったということだろう。ライトブルー、ライトピンク、グリーンといったカラーはこのシリーズとしてはかなり無難な選択に思える。40mm径バージョンにあったイエローダイヤルは、個人的には特に魅力的だった。もしかすると、今回の発表はシチズンが37mm径ツヨサの実際の市場ニーズを試すためのものかもしれない。(時計マニアの世界の外では、大型のスポーツウォッチのほうが実際にはよく売れることを忘れてはならない。)それでも、個人的にはこのコレクションの成功を願っている。
基本情報
ブランド: シチズン(Citizen)
モデル名: ツヨサ 37mm(Tsuyosa 37mm)
型番: NJ0200
直径: 37mm
厚さ: 11.5mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: ライトブルー、パステルピンク、ダークグリーン
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット: ケース一体型のステンレススティール製
ムーブメント情報
キャリバー: 8210(シチズン自社製)
機能: 時・分・秒表示、秒針ハック機能、デイト表示
パワーリザーブ: 42時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 21
価格 & 発売時期
価格: 450ドル(日本円で約6万7000円)
発売時期: 2025年2月(日本での発売は未定)
限定: なし
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