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Introducing ビバーの最新“AB”は、スティールケースを採用した手巻きモデル

ビバー初のステンレススティール製ウォッチには、新開発の手巻きムーブメントが搭載されている。

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我々が知っていること

数週間前、ピエール・ビバー(Pierre Biver)氏から、ブランドの最新作を見に来ないかと予想外の誘いを受けた。どんな想像をしていたにせよ、ビバーの新作(“AB”とだけ名付けられた時計)は予想とは違っていた。新たな複雑機構を備えた、ひょっとすると大型のモデルが登場すると思っていたが、実際は顧客の要望に応える時計だとビバーは語る(ここでいうビバーはブランドではなく人物を指すが、人物とブランドが一体になったような存在でもある)。オートマティックは、この2年間にさまざまなバリエーションで大きな成功を収めた。しかし、顧客から多くの要望が寄せられていたにもかかわらず、自社製ムーブメントをステンレススティールケースに搭載することはなかった。今回発表された“AB”は、100時間を超えるパワーリザーブを備えた新しい手巻きの自社製ムーブメントを、より小型のSSケースに収めたモデルであり、ブランドの新たな展開を示すものである。

Biver

 ケース径38mm、厚さ9.8mm、ラグ幅19mmのケースには、ビバーウォッチに共通する特徴が受け継がれている。パテック フィリップの3448や3450を思わせる、幾何学的で角張ったラグにサテン仕上げとポリッシュ仕上げを施したデザインだ。一方でベゼルには変更を加え、手首に着けたときの印象を変えている。ダイヤルは複数の層からなり、ゴールドを用いている、中央には粒状のテクスチャーを施し、2Nゴールドのメタリックインデックス、面取りされた段差、手作業で仕上げたファセットを持つゴールドの針を備える。さらに時・分目盛りのリングにはオニキスのストーンダイヤルを採用した。ビバーらしい、印象的で角張ったデザインのブレスレットも付属し、新たに2つのプッシュボタンで操作する特許取得済みのマイクロアジャスト機構を備えている。

Biver
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Photo by Mark Kauzlarich.

 Cal.JCB-004は、ル・セルクル・デ・オルロジェ(Le Cercle des Horlogers)との共同開発だ。ただし、ビバーがライセンス供与を選ばない限り、このムーブメントを使用できるのは同ブランドのみ。ダイヤルだけでなくムーブメントにもゴールドを採用しているのは、ブランドが一貫して大切にしてきた方針である。ムーブメントでは、直列に配置されたふたつの香箱に加え、巻き上げ時の特徴的なクリック音や、ゼンマイを巻くにつれて強まる手応えも感じられる。ブランドは、パワーリザーブを約120時間と見込んでいる。ダイヤルの小窓にはパワーリザーブ表示も備わり、巻き上げると可動式のピンが左から右へと移動する。ムーブメントは2万1600振動/時(3Hz)で駆動し、リューズを引き出すたびに時刻をより正確に設定できるゼロリセット機構を搭載している。

Biver

 顧客の要望に応えるべくビバーが目指したのは、SS製で80m防水を備え、貴金属の扱いに気を遣ったり、壊れやすさを心配したりせずに着用できる時計だった。ただし、ゴールドケース専用に設計されたムーブメントをそのまま使うのではなく、新しい機構を加えることで価値を高めた。仕上げの質は保ちつつ、オートマティックに施されていたクル・ド・パリのような、より手の込んだ装飾技法は一部取り入れていない。新作ABの価格は6万8000スイスフラン(日本円で約1300万円)で、従来モデルの最廉価仕様より約300万円低い。また総生産数に上限は設けられない。


我々の考え

実機を手に取る機会があったので、詳しい感想は後日掲載するHands-On記事に取っておきたい。簡潔に言えば、手首に着けたときの収まりは非常によく、ベゼルがやや大きく、そのぶんダイヤルが少し小さく見えるため、視覚的にはケースサイズが36mmに近い印象だった。ビバーの時計らしく、ラグからの傾斜は快適な着け心地をもたらし、幅広い手首のサイズに合うだろう。ブレスレットも同様に快適だ。ただ、プッシュボタンはスプリング式のブレスレットを外すためのものではなく、マイクロアジャストを操作するものだと理解するまで少し戸惑った。このブレスレットは、今後ほかのモデルにも採用される予定だ。しかし、何より目を引くのはダイヤルである...詳細については、後日あらためて取り上げよう。


基本情報

ブランド: ビバー(Biver)
モデル: AB

直径: 38mm
厚さ: 9.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: イエローゴールド(2N)、ブラックDLC、外周リングはオニキス
インデックス: 18Kイエローゴールド(2N)(メタライゼーション技法により取り付けている)
夜光: なし
防水性: 80m
ストラップ/ブレスレット: ラグ幅19mmのSS製ビバー・ブレスレット(マイクロアジャスト機構付き)、バイア産カーフレザーの追加ストラップとSS製バックル

Biver

Photo by Mark Kauzlarich.


ムーブメント情報

キャリバー: JCB-004(ル・セルクル・デ・オルロジェとの共同開発による、ビバー専用ムーブメント)
機能: 時・分表示、スモールセコンド(ゼロリセット機構付き)、ダイヤル上の無垢製ピンによるパワーリザーブ表示
直径: 29.6mm
厚さ: 4.6mm
パワーリザーブ: 約120時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
石数: 32
クロノメーター認定: なし
追加情報: 4年間保証


価格 & 発売時期

価格: 6万8000スイスフラン(日本円で約1300万円)
発売時期: 発売中
限定: なし

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