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Introducing レイモンド ウェイルより創業50周年記念ピースのDNAを継ぐミレジム ジュビリーが登場(編集部撮り下ろし)

創業50周年を迎えたレイモンド ウェイルより、新作ミレジム ジュビリーが登場。ミレジムコレクションを象徴するクラシカルな意匠を受け継ぎつつ、より日常に寄り添う実用機へと昇華されたクロノグラフウォッチに迫る。

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クイック解説

時計製造の聖地スイスで創業50周年の節目を迎えたレイモンド ウェイルはこの春、世界限定50本の「ミレジム ザ フィフティ」を発表した。過去にGPHG(ジュネーブ時計グランプリ)を受賞して以来、ブランドの屋台骨として確固たる地位を築いたミレジムはまさに現在のブランドを象徴するコレクションであり、そこにブランド創業時のデッドストックムーブメント(バルジュー236)を搭載するというコンセプチュアルな取り組みは広く時計好きの耳目を集めた。

 そしてこの10月、ブランドは早くもザ フィフティのDNAを色濃く受け継ぐバイコンパックスクロノグラフを発表した。「ミレジム ジュビリー」と名付けられた本作は、コレクションを象徴するセクターダイヤルをベースに、ザ フィフティでも特徴的であったダイヤル中央のタペストリーモチーフ、アワートラックのグレイン仕上げ、そしてミニッツトラックのスネイル仕上げの組み合わせを踏襲している。さらに本作では、サブダイヤルをブラックアウトした精悍なパンダ仕様が採用された。なお、公式資料におけるダイヤルカラーはライトブルーとされているが、実物を目にするとほとんどシルバーに近い発色に見える点には触れておきたい。

 ステンレススティール製のケースはザ フィフティの37mm径からやや拡大し、39.5mmとなった。これは以下に記したムーブメントの変更によるところが大きいだろうが、依然として40mm未満のサイズ感を維持しており、現代のクロノグラフウオッチとして決して大きすぎるということはない。

 その心臓部には、自動巻きのCal.RW5030を採用している。2017年の登場以降、多くのブランドに採用されてきたセリタ社のCal.SW510をベースとするもので、約62時間のパワーリザーブと2万8800振動/時の高振動を備える。手巻きのオールドムーブメントを積んでいたザ フィフティと比べ、総じて非常に現代的かつ実用性の高いスペックを獲得したと言えるだろう。

ベゼル部分を立体的に見せる丁寧な仕上げ分けも健在である。

 なお、ザ フィフティを買い逃してしまったという人も安心してほしい。本作ミレジム ジュビリーも同様にリミテッドエディションではあるものの、世界限定500本が用意されている。価格も71万5000円(税込)と前作に比べて手に取りやすい設定となっており、国内での発売は2026年10月30日(金)を予定している。


ファースト・インプレッション

そもそもミレジムというコレクション自体が示すように、レイモンド ウェイルは時計愛好家の好みを的確に刺激しつつ、あくまで日常の実用へと落とし込むことに長けたブランドである。たとえば、今年6月にお披露目された新コレクション「A.R.T.」の機械式モデルがそうだ。ブレスレット一体型のスポーツウオッチという激戦区の土俵において、昨今の小径化トレンドと、30万円台という価格帯に求められるマス感とを、38mmというケース径のなかで巧みにバランスさせていた。ブレスレットをはじめとする細部の作り込みも素晴らしく、地に足のついた現実的な価格でありながら、非常に満足感の高い仕上がりを見せていた。

 本作ミレジム ジュビリーもまた、そうした同ブランド特有の堅実な感覚が発揮されたタイムピースだ。前段の解説のとおり自動巻きムーブメントの採用に伴ってケースサイズは拡大しているが、ミレジムというコレクションに通底するステップベゼルや手首に沿って落ちるラグの造形がここでもしっかりと機能しており、手首の上での収まりは良好である。希少なデッドストックの手巻きムーブメントを採用したザ フィフティが趣味性の高いコレクターピースであったのに対し、自動巻きの利便性を備え、かつ着用感にも優れる本作は、結果としてより日常的に着用しやすい実用機としての性格が強まっていると言えるだろう。

 そのアプローチの違いはダイヤルの表情にも表れている。本作ではサブダイヤルをブラックアウトしたパンダ仕様を採用したことで、ザ フィフティと比べるとややスポーティにも見え、モダンなニュアンスが強調されているように感じる。もちろん、アール・デコ調のセクターダイヤルや前述した緻密な仕上げ分けがベースにあるため、クラシカルな佇まいが損なわれているわけではない。文字盤全体の表情をぐっと引き締めつつ、結果としてクロノグラフとしての視認性も向上している点は、日常使いを想定したうえで好ましい。

 50周年というアニバーサリーイヤーにおいてブランドの歴史への敬意を示すザ フィフティを発表し、間を置かずに本作を投入してきたレイモンド ウェイル。希少なコレクターピースを発表するだけでなく、自動巻きムーブメントやパンダダイヤルといったアレンジを加え、より日常のなかで楽しみやすいクロノグラフを今回用意した。こうした展開からも、実用的な時計作りを重んじる同ブランドのスタンスが窺えるようである。

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基本情報

ブランド: レイモンド ウェイル(Raymond Weil)
モデル名: ミレジム ジュビリー
型番: 7776-STC-65501

直径: 39.5mm
厚さ: 12.9mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: タペストリーモチーフ、グレイン仕上げ(アワートラック)、スネイル仕上げ(ミニッツトラック)を施したライトブルーダイヤル
インデックス: アプライド
夜光: 時・分針にスーパールミノバ
防水性能: 5気圧
ストラップ/ブレスレット:ピンバックル付きのカーフレザーストラップ(インターチェンジャブル仕様)


ムーブメント情報

キャリバー: RW5030(SW510ベース)
機構: 時・分表示、スモールセコンド表示、クロノグラフ機能、タキメーター表示
パワーリザーブ: 約62時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27石
クロノメーター認定: なし


価格 & 発売時期

価格: 71万5000円(税込)
発売時期: 2026年10月30日(金)
限定:世界限定500本

詳細は、こちらをクリック。

Photographs by Yusuke Mutagami, Hiroto suzuki