Introducing ヴァシュロン・コンスタンタンがメティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて -を発表

　この時計は直径39mm、厚さ10.7mmのホワイトゴールドケースを採用している。ベゼル、ラグ、リューズ、デプロワイヤントクラスプには、バゲットカットのブルーサファイアが96個（総計約3.87カラット）セッティングされている。なかでもベゼルに施されたチャネルセッティングを含め、この装飾作業には合計27時間を要する。なおダイヤルにはWG製のアプライドインデックスを配している。

　文字盤の仕上げには8つの異なる工程が必要とされる。まず18K5Nゴールドのディスクには星座と黄道十二星座の輪郭をマーキング。次にサンバースト仕上げとオパラインのディテールを施し、手作業による星座のギヨシェ彫りとトゥールビヨンの開口部のカッティングが行われる。その後、ブルーのカラーリングを施したのち、各星座の明確な地図を表現するべく、さらに機械加工を加えてゴールドのダイヤルベースを露出させる。続いて保護用ニスでコーティングし、ミニッツ・セコンドトラック、ヴァシュロン・コンスタンタンのロゴ、インデックス、マルタ十字のエンブレムが転写プリントされる。そして最後に、ダイヤモンドのセッティングが施され、ようやくこの複雑な製造工程が完了する。

　本モデルに搭載されるのは、自動巻きトゥールビヨンながら厚さわずか5.65mmという薄型設計を誇るCal.2160。22Kゴールド製のペリフェラルローターを備え、80時間という驚異的なパワーリザーブを誇るこのムーブメントは、ヴァシュロンにおける最高峰キャリバーのひとつだ。各ムーブメントにはジュネーブ・シールが付与され、地板にはペルラージュ仕上げ、ブリッジには手作業による面取りとコート・ド・ジュネーブ仕上げ、歯車にはサーキュラーグレイン、ネジには面取りとポリッシュ仕上げが施されている。なおヴァシュロンの標準仕様として、トゥールビヨンケージはマルタ十字の形をしている。

　12本の各リファレンスはいずれも限定生産ではあるが、ユニークピースではない。価格は要問い合わせとなっているが、ある情報筋によると税込で24万ユーロ（日本円で約4130万円）とのことだ。

　ジェムセッティングという技術は過小評価されがちだ。その技術自体はただの“装飾”と片付けられやすいが、実際には驚くべきクラフツマンシップな結晶だ。たとえそれが好みでないとしても、この幾何学的で興味深いアートを生み出したヴァシュロンのギヨシェ職人には敬意を払わざるを得ない。正直に言うと、これまでヴァシュロンのメティエ・ダールにはやや控えめな評価をしてきた。というのも、彼らがベースにするモデルがサイジングや創造性をより押し広げて欲しいと思うことがあったからだ。しかし今回は確実にその期待に応えてくれた。自分の星座がヴァシュロンの職人の目にどのように映り、どう表現されているかを知りたい人のために、以下に各リファレンスの写真を掲載する。

ブランド: ヴァシュロン・コンスタンタン（Vacheron Constantin）
モデル名: メティエ・ダール - 12星座へ想いを馳せて -（Métiers d'Art Tribute to The Celestial）

直径: 39mm
厚さ: 10.7mm
ケース素材: ホワイトゴールド
文字盤色: ブルー（黄道十二星座のギヨシェ彫り）
インデックス: アプライドとプリント
夜光: なし
防水性能: 3気圧防水
ストラップ/ブレスレット: ブルーのアリゲーターストラップ、バックルにはサファイアがセッティング

キャリバー: 2160
機能: 時・分・秒表示、ワンミニッツトゥールビヨンケージ上にスモールセコンド
直径: 29.1mm
厚さ: 5.65mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻きペリフェラルローター式
振動数: 1万8000振動/時
石数: 30
クロノメーター認定: なし
追加情報: ケース、リューズ、バックルには96個（総計約3.87カラット）のバゲットカットブルーサファイアをセッティング

価格: 税込で24万ユーロ（日本円で約4130万円）
発売: 発売中
限定: あり、各リファレンスは限定生産

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