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LIVゴルフはロレックスとのパートナーシップ契約を勝ち取った。このスイスの時計製造巨人は、本提携によりゴルフというスポーツにおける新たな市場への露出が得られるとしている。サウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が支援するプロゴルフリーグとロレックスとのパートナーシップは、「スイスの時計メーカーのゲストに向けた、排他的で格調高いホスピタリティプログラムの提供に焦点を当て、国際的な領域へとそのサービスを拡大していきます」とLIVゴルフは声明で述べている。LIVゴルフのウェブサイトによると、現在のコーポレートパートナーにはHSBCやセールスフォースが名を連ねている。今回のロレックスに関するニュースは、LIVゴルフにとって絶好のタイミングで届けられた。というのも、かつてのマスターズ覇者であるパトリック・リード(Patrick Reed)氏が、同じアメリカ人で、何度もメジャー制覇を成し遂げたブルックス・ケプカ(Brooks Koepka)氏に続き、PGAへの復帰を目指すためにLIVゴルフを去ると最近表明したばかりだったからだ。
ロレックスは60年近くにわたりゴルフをスポンサードし、支援を続けており、男子の4大メジャー大会と女子の5大メジャー大会すべてのタイトルスポンサーを務めている。またPGAツアー、DPワールドツアー、アジアンツアー、LPGAツアー、欧州女子ツアーのほか、ライダーカップなどのイベントも後援している。今回の契約に関する財務条件は明らかにされておらず、ロレックスおよびLIVゴルフの担当者もさらなるコメントの要請にすぐには応じなかった。
Image courtesy LIV Golf
「ロレックスがゴルフ、テニス、モータースポーツをはじめとする世界のトップアスリートやスポーツイベントと長年築いてきた関係はLIVゴルフが擁する国際的で才能豊かな選手たちと合致しています」と、LIVゴルフのCEO スコット・オニール(Scott O'Neil)氏は声明で述べている。
ロレックスのコミュニケーション&イメージ責任者(Communication & Image Director)であるアルノー・ボッシュ(Arnaud Boetsch)氏は「LIVゴルフとのパートナーシップにより、ユニークな体験、高水準のホスピタリティ、そしてこのスポーツ界のトッププレイヤーたちとの特別な瞬間を求めるゲストのために、世界中の新しい場所へと私たちのプレゼンスを拡大していきます」と語った。
Image Courtesy Rolex
2021年後半から2022年初頭にかけて発足したLIVゴルフは、ほかのツアーに対抗する高額な契約金を提示して数多くのトッププレーヤーを惹きつけた。しかし一部の政治家やファンからは、サウジアラビアのイメージを向上させ、人権侵害の記録を打ち消す手段、いわゆる“スポーツウォッシング”の一例であると批判されてきた。LIVに参加した一部の選手はロイヤル・バンク・オブ・カナダやロケットモーゲージといった企業が支援を打ち切ったため、スポンサー契約を失った。しかし当初は訴訟や反トラスト法による訴えに直面していたものの、LIVは2023年6月、PGAツアーやDPワールドツアーを含む伝統的なツアーと新会社のもとで統合することで合意したと発表している。
ロレックスとリシュモンの幹部は11月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領および政権関係者と会談した。
長年、スポーツやエンターテインメントとの関わりにおいて、的を絞った保守的な姿勢をとると見なされてきたロレックスだが、近年はテスティモニー(ロレックスによるアンバサダーの呼称)の顔ぶれを拡大させている。ロジャー・フェデラー(Roger Federer)氏のようなスポーツ界のスターやプラシド・ドミンゴ(Placido Domingo)氏のような芸術文化界の人物にとどまらず、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)氏やゼンデイヤ(Zendaya)氏もそのなかに含まれる。スイスの信託財団によって管理され、ジュネーブを拠点とする時計メーカーである同社は年間約100万本の時計を製造し、アナリストによる推定年商は100億ドル(日本円で約1兆5400億円)を超えている。
同社のCEOは、昨年ドナルド・トランプ米大統領と会談したスイスのビジネスエグゼクティブ代表団の一員だった。この会談では、米国が時計を含むスイスからの輸入品に対して39%の関税を課したことで緊張が高まっていた両国間の貿易関係について話し合われた。ロレックスのデスククロックがアメリカ国民への贈り物として大統領に贈られたこの会談から数週間以内に、米国とスイスの新たな貿易協定の一環として、スイス製品への関税率を15%に引き下げることが発表された。
2025年のマスターズ優勝後、オメガのスピードマスター “シルバー スヌーピー アワード 50周年記念”を着用するオメガ アンバサダーのローリー・マキロイ(Rory McIlroy)氏。via Getty Images。
LIVゴルフとの合意は、競合する時計ブランドが同リーグとのスポンサー契約の獲得を阻止するための策である可能性もある。ロレックスは昨年、F1のオフィシャルタイムキーパーから退いた。これに代わってLVMHが、1シーズン1億ドル(当時のレートで約150億円)相当のマルチブランドによる10年間の大型契約を結び、モータースポーツシリーズを支援することになった。この契約に基づき、タグ・ホイヤーがF1のタイムキーパーとしてかつての地位に復帰した。またスイス時計ブランドのライバルであるオメガは2022年までPGA選手権を含む全米プロゴルフ協会のオフィシャルタイムキーパーを務めていたほか、2001年から欧州マスターズのタイトルスポンサーを務めており、そのスポンサー契約は2027年まで延長されている。
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