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今週、マライカがエッセイで(人間らしい)行動への呼びかけを見事に主張したように、我々は今年、コンテンツの消費に対してもっと主体的に取り組む必要があるだろう。専門家によって書かれた重厚で思慮深い時計の書籍は、スクリーンから離れてひと息つくのにふさわしい。凍てつくような1月の夜、温かいお風呂に浸かるように読み進められるであろう3冊をここに紹介する。
『The Rolex Legacy』ジェームズ・ダウリング氏著
最近、ロレックスに関する本が数多く出版されているが、ついに“ミスター・ロレックス”と呼ばれる男が口を開いた。イギリスを拠点とするベテランコレクターであり著者のジェームズ・ダウリング(James Dowling)氏は、最近出版された『The Rolex Legacy: The history of Rolex through 120 seminal and rare watches』のなかで、スイスの巨大ブランドが放った、希少なタイムピースを厳選し、ロレックスの物語を綴っている。
Image courtesy James Dowling and Cassell
我々が時計を愛するのは、そこに物語があるからだ。ダウリング氏はロレックスの歴史を彩るために、多様で時には驚くようなセレクションに鋭い視線を注いでいる。紹介されているのは、エグラー社が製作した1907年製のエナメルダイヤルと、レッベルクムーブメント(編注;Rebberg movement、ロレックスの名前が標準化される前、初期のロレックスの懐中時計と腕時計に使用されていた機械)を搭載したゴールドの“レディスウォッチ”から、オイスタークォーツにインスパイアされ、革新的なCal.7135を搭載した2025年発表のランドドゥエラーに至るまで多岐にわたる。数十年にわたるブランドの研究と記録に基づき、ダウリング氏は革命的な脱進機やムーブメントを、単なる新しい技術やエンジニアリングとしてではなく、ひとつの進化として描き出している。
Image courtesy James Dowling and Cassell
Image courtesy James Dowling and Cassell
Image courtesy James Dowling and Cassell
ダウリング氏の著書著書が際立っている点のひとつは、あまり知られていない、あるいは正直に言って、それほど高く評価されていないロレックスのモデルに対する彼の情熱と関心である。彼はクォーツの支持者であり愛好家でもある。1976年製のオイスタークォーツ 17000や、ベータ21を搭載した1970年製の“テハーノ(Texano)”、1979年製のオイスタークォーツ デイデイト 19019などが、ほかの書籍で十分に記録されてきたデイトナやシードゥエラー、サブマリーナー、GMTマスターらと並んで、1972年製の奇妙で素晴らしいキングマイダスとともに正当な評価を与えられている。本書はサイモン&シュスター社から全米で販売されており、さまざまな書店で75ドル(日本円で約1万1800円)で購入可能だ。
『The Watch Book Rolex Next Generation』ギズベルト L. ブルーナー氏著
Image courtesy teNeues Verlag
ギズベルト L. ブルーナー(Gisbert L. Brunner)氏の『The Watch Book Rolex』は、スイス最大かつ最も重要な時計メーカーの歴史を深く知ろうとする人々にとって、長らく決定版として親しまれてきた。実際、数年前に私がロレックスの取材を始めた際、同社の物語を学ぶためにチェックすべき本としてロレックスの幹部が勧めてくれたのがブルーナー氏の著書だった。1981年から時計の記事を執筆し、ドイツのUhrenkosmos.comの共同創設者兼共同オーナーでもあるベテラン記者が、このたび自身のロレックス本をアップデートして出版した。
Image courtesy teNeues Verlag
新版では最新のランドドゥエラーやドレッシーな1908、そのほかのモデルについての最新情報に加え、(比較的)最近始まったロレックス認定中古(CPO)プログラムについても触れられており、ロレックスの黎明期に関する豊かな歴史的内容も維持されている。また、不屈の精神を持つロンダ・リッチ(Rhonda Riche)氏(『The Wonderful World Of Women's Watches』の著者)を含む多くの素晴らしいライターによる寄稿も掲載されている。彼女はロレックスの時計がいかにして世界で最も有名なアスリートやパフォーマー、そして銀幕のレジェンドたちの手首を飾ってきたかを記録したエッセイを寄せている。『The Watch Book Rolex』は、Amazonやそのほかの書店で購入可能で、teNeues社から出版されている。
Image courtesy teNeues Verlag
Image courtesy teNeues Verlag
『Heuer Chronographs』アルノ・ミヒャエル・ハスリンガー氏著
Photo courtesy Callwey
最後により専門的で網羅的な1冊、Callwey社より出版されたアルノ・ミヒャエル・ハスリンガー(Arno Michael Haslinger)氏による『Heuer Chronographs』を紹介しよう。映画『栄光のル・マン(Le Mans)』でスティーブ・マックイーン(Steve McQueen)が着用したアイコニックなモナコが表紙を飾るこの328ページの書籍は、1960年代初頭から1980年代初頭にかけてのブランドの黄金期に製造された、あらゆるクロノグラフシリーズを記録し文書化している。
Photo courtesy Callwey.
Photo courtesy Callwey.
ハスリンガー氏の新著に記録されている希少なホイヤー ミリタリー、あるいはドイツ連邦軍時代のクロノグラフのクローズアップ写真。Image courtesy Callwey
ハスリンガー氏はホイヤーのクロノグラフにおける第一人者のひとりとされ、私は昨年、スイスで開催されたタグ・ホイヤーのイベントで(ほかに誰がいると言うのか)彼に会う機会を得た。長年、自動車および時計業界のライター、コレクター、学者として活動してきたハスリンガー氏は、ブランドとそのモータースポーツとのつながりにおける真の権威である。その情熱と専門知識は『Heuer Chronographs』において遺憾なく発揮されており、本書には250点ものイラストや写真、そして1962年から1982年までのジャック・ホイヤー(Jack Heuer)氏時代の完全なタイムラインが収められている。ドイツ語と英語で書かれたこの書籍はスイスでは101スイスフラン(日本円で約2万円)、ドイツでは78ユーロ(日本円で約1万4000円)で、Callwey社から出版されている。
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