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Hands-On オリス ビッグクラウン ポインターデイト “ブルズアイ”を実機レビュー

オリスの最も象徴的なモデルのひとつに加わったこの新しいダイヤルは、手ごろな価格帯でありながら、きわめて完成度の高い仕上がりとなっている。

ビッグクラウン ポインターデイトは、オリスのカタログのなかで最も長く生産されているモデルのひとつであり、その歴史は1938年のデビューにまでさかのぼるが、それには正当な理由がある。スポーティなダイバーズのアクイスや、超モダンなプロパイロットX、そしてラインナップにあるほかの多くのユニークな提案があるなかでも、ビッグクラウン ポインターデイトは常に特別なタイムレスな感覚を漂わせてきた。そのクラシックなポインターデイトのレイアウト、旋削加工されたベゼル、そしてカテドラル針により、この時計はブランドの歴史におけるきわめて象徴的な存在となっている。しかし、タイムレスだからといって退屈なわけではない。ヘルシュタインを拠点とする同ブランドはこのコレクションの長い歴史を活かし、楽しいダイヤルの色やユニークなケース素材を使って大いに遊んできたからだ。

Oris Big Crown Bullseye Wristshot

 昨年のWatches & Wondersで、オリスは“ニュー ビッグクラウン”を発表した。これはクラシックなデザインの多くをより流線型のクリーンなディテールに置き換えた、モダンでカラフルなシリーズだった。このコレクションの進化はかなり成功したものの、コミュニティ内ではクラシックなバージョンが絶滅してしまうのではないかという懸念が確かにあった。しかし心配は無用だ。今回、オリスは新しいクラシックなビッグクラウン ポインターデイト “ブルズアイ”を発表したのだ。本作はこれまで見てきたなかで最もお気に入りになるかもしれない。

Oris Big Crown Bullseye Dial Pointer lay flat shot
Wristshot of Oris Big Crown Bullseye
Oris Big Crown Bullseye In Slanted Side

 最大の特徴は“ブルズアイ”ダイヤルだ。これは、ブランドが1910年代のオリスの懐中時計に備わっていたダイヤルから着想を得たと述べる、タキシードスタイルのデザインである。コントラストの高いセクターダイヤルで、ベースはセンターとアウターリングにライトシルバーの層が敷かれている。シルバーの仕上がりは心地よく、柔らかさとわずかに質感のあるメタリックな輝きを兼ね備えており、時計が置かれる環境の温もりを反映する。環境によって、シルバーは涼やかなグレーと温かみのあるエッグシェルのあいだを行き来する。その中央に挟まれているのがソリッドブラックの中間リングで、そこにはホワイトのスーパールミノバでインデックスがプリントされている。

 私が扱ったプロトタイプではインデックスのプリントに多少の粗が見られたが、これが単なる1回限りの偶然であることを確認するため、近いうちに実際の製品を見たいと思っている。これを補完するのがブラックでプリントされたレイルウェイミニッツトラック、ダイヤルのテキスト、そして日付トラックにプリントされた赤い数字が彩りを添えている。カテドラル針が採用されており、先端が赤いポインターデイト針も備わっている。このポインターデイト針は月が進むにつれてダイヤル全体を移動するため、視認性に優れている。そのヴィンテージのような魅力を封じ込めているのが、ダイヤルを囲むフルーテッドベゼルが、このモデルの外観を完璧に引き立てるディテールとなっている。

Oris Big Crown Bullseye Pointer Date Macro
Oris Big Crown Bullseye Crown Shot
Oris Big Crown Bullseye Caseback

 “ブルズアイ”ダイヤルは、38mmと控えめなサイズのビッグクラウンケースに収められており、ケース上部はサテン仕上げ、側面と底部はポリッシュ仕上げが施されている。クイックリリース機構を搭載したスプリングバー付きのブラックのチェルボボランテ製ディアスキンストラップが組み合わされ、これはサステナブルな製法で作られている。シースルーバックからはおなじみの光景が見える。Cal.754の鮮やかな赤いローターだ。これはセリタベースの自動巻きムーブメントで、パワーリザーブは41時間である。工業的に仕上げられたきわめて標準的なキャリバーだが、はるかに高価な自社製のCal.400シリーズと並行して、それはオリスが低価格帯のセグメントを維持するための素晴らしい方法であり続けている。ビッグクラウン ポインターデイト “ブルズアイ”の価格は36万8500円(税込)だ。価格高騰が続く昨今において、同様のスペックを持つチェルボボランテの兄弟モデル(現在は41万8000円)よりも驚くほど安く設定されている。

Oris Big Crown Bullseye Wristshot Pocket

 おそらく、38mmのチェルボボランテに見られる明るいグラデーションダイヤルのほうが製造は少し複雑だろう。しかしこの“ブルズアイ”ダイヤルは信じられないほどよくできており、価格が少し安いにもかかわらず同様に精巧に感じられるため、ブランドにとって大きな成功と言えるだろう。着用感を含めて、この時計は間違いなく素晴らしい。

 タキシードダイヤルは最近あまり見かけない。おそらく過去10年間に我々が目にした、あらゆるヴィンテージ リバイバルが流行した時代に、その魅力が使い尽くされたからかもしれないが、今こそ、このダイヤルがオリスのラインナップに戻ってくるのに最適なタイミングだと感じる。ほとんどの腕にフィットするサイズで、光がダイヤルのメタリックなトーンと調和する見ていて飽きない。これは、最近のオリスから登場するほかのどの時計とも異なる雰囲気を持つダイヤルであり、遊び心がありながら、きわめて使い勝手がよいデザインだ。

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