ADVERTISEMENT
クイック解説
部屋の向こう側から見てもひと目で分かるようなデザインの時計は、いくつか挙げられる。時計ブランドが幸運にもこれらのデザインの一つを所有する場合、勝利の方程式を半分獲得したと言っても良いだろう。パネライ ルミノールは、間違いなくそのうちの一つである。ほとんどの人がパネライという名前を聞いたときに思い浮かべる時計であり、おそらく“オーバーサイズウォッチ”聞いたときに余計そうなるだろう。パネライは、結局のところ、1990年代後半に始まった"デカ厚"時計トレンドの発端であり、そのトレンドの多くを牽引してきたと言われている。パネライ ルミノールは、正統派で象徴的な時計であり、私は最近、ルミノールという時計をデザインオブジェクトとして見なすようになってきた。
上のクラシックなケースは、とても既視感があり、HODINKEEでも取り上げたことがあるように感じられるかもしれない。それは、このルミノール マリーナが、4月末に開催されたオンラインWatches&Wondersで発表されたゴールドテック™ ルミノール マリーナに似ているからだろう。両者は、サテン仕上げのブルー文字盤がエレガントでドレッシーな品質を与えており、それは私に薄型のパネライ ルミノール ドゥエを少し思い出させる。(多くの人がドゥエの洗練された外観を絶対に愛していることは十分承知しているが、その低い防水性能を納得できるまで苦労した人も一部いるだろう)。今回その心配はない。エレガントな文字盤とブルーのアリゲーターストラップを備えつつも、このPAM01313は、ねじ込み式の裏蓋と300mの防水性能をもつからだ。
ファースト・インプレッション
PAM01313は、ルミノール マリーナをエレガントにアレンジしたモデルで、9時位置にスモールセコンドがあることで、従来のルミノールとは一線を画している。今年はルミノール マリーナの新モデルが数多く発表されてきたが、その中には予想外のものもあった。夜光塗料を多用したチタン 、カーボテック™、フィブラテック™ケースで発表されたルミノールの三部作「パネライ ルミノールマリーナ '70周年記念' コレクション」は記憶に新しいだろう。これらの時計は、ケースにまで夜光塗料が塗られていた。
私は本機のブルーのサンブラッシュダイヤルがかなり気に入っていて、前述のゴールドテック™のルミノール マリーナと比較すると、実はこのルミノールの方が勝ち組だと思っている。デザインは非常に引き締まった感じがするし、カラーリングと表面の仕上げがうまく調和している。ポリッシュ仕上げのベゼルを除いて、艶消しケースにはブラッシュ仕上げがされており、鮮やかなサンドイッチダイヤルとのコントラストはとても気に入っている。3時位置の日付表示には賛否両論があると思うが、私はその相対的な目立たなさと、白い数字にマッチしたディスクの青い塗装を高く評価したい。また、9時位置にあるスモールセコンドとのバランスも良好ではないか。
PAM01313は、3日間のパワーリザーブを備えた高品質な自社製自動巻きムーブメントを搭載している。スリムなルミノール ドゥエに惹かれていたものの、その低い防水性能を受け入れられなかった方には、このモデルはお勧めの時計かもしれない。本機は、ドゥエを定義するために培われた洗練の美学をもたらしている。15.65mmの厚みがある時計であるためそれは決して薄さではないが、一方で多くの人が思うパネライのあるべき姿に忠実であるということである。
基本情報
ブランド: パネライ(Panerai)
モデル名: ルミノール マリーナ(Luminor Marina)
型番: PAM01313
直径: 44mm
厚さ: 15.65mm
ケース素材: AISI 316Lステンレススティール
文字盤色: ブルーサンドイッチダイヤル、サンブラッシュ仕上げ
インデックス: バトンとアラビア数字、白いスーパールミノバ
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 300m(30気圧)
ストラップ/ブレスレット:ブルーのアリゲーターレザーストラップとラバーストラップ
ムーブメント情報
キャリバー: Cal. P.9010
機能: 時、分、スモールセコンド、日付
直径: 37.8mm
厚さ: 6mm
パワーリザーブ: 72時間(3日)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 4 Hz (2万8800振動/時)
石数: 31
価格・発売時期
価格:86万円(税抜)
限定:なし
詳細についてはパネライ公式サイトへ。