先週の月曜日、HODINKEEはUBSと提携した初のイベントであるUBS House of Craftをニューヨークで開催した。これは時計だけでなく、ヴィンテージカーやワイン、アートなどの世界にも焦点を当てたグローバルなプログラムの幕開けである。HODINKEEの本拠地であるニューヨークから世界中の観客に向けた特別なイベントを数日間にわたり開催できることを、UBSとともに非常に喜んでいる。時計にまつわるクラフトマンシップとその魅力を称賛できるこの機会を、非常に誇りに思う。
3日間にわたってなじみのある顔ぶれがステージに登場し、スペシャルなトークが行われた。以下の写真はそれらの体験とコミュニティ、そして会場で目にした素晴らしい時計を記録したものである。HODINKEEとUBSはライブイベントに参加、お気に入りの時計を持参し、ゲストに特別な質問を投げかけてくれたすべての方々に心から感謝する。またイベントに参加できなかった方々のために、今後数週間以内にすべてのトークの映像を共有する予定だ。
それでは引き続き、写真をご覧いただこう。
1日目
UBS House of Craftの初日は、Talking Watchesに出演した経験を持つ俳優のキーガン・アレン(Keegan Allen)へのHODINKEEの創設者であるベン・クライマーによるインタビューで幕を開けた。しかしこれはまだイベントの始まりに過ぎない。ベンは午後、特別ゲストである俳優のダニエル・デイ・キム(Daniel Dae Kim)とバスケットボール界の伝説であるカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)とのふたつのトークセッションを行った。この日の最後には著名な作家であるゲイリー・シュタインガート(Gary Shteyngart)をホストに迎え、HODINKEE編集チーム全員によるライブAMA(Ask Me Anything、フランクな質問会)で締めくくられた。
2日目
月曜日にHouse of Craftのフォーマットと空間が確立された翌日、火曜日はさらなる素晴らしいライブトークでペースを上げていった。まずマライカとトニーがアレッサンドロ・ファンチュッリ(Alessandro Fanciulli、InstagramではMr.Aとして知られる)とヴィンテージウォッチや時計探しのスリル、そして時計とジュエリーの関係にまつわるトークを展開。その後、トニーが編集者兼作家のジェイ・フィールデン(Jay Fielden)と対談し、ジョン・レノン(John Lennon)の失われた(もしくは盗まれた)パテック フィリップ Ref.2499に対する彼の執着について語り合った。
この日は最後にマークとベンが時計業界の真のレジェンドであるジャン-クロード・ビバーをステージに迎え、彼の新ブランドや時計業界でのキャリアの始まりについて話を聞いた(彼がブランパン全体を購入したときの金額は、ブランパンの時計1本分の値段ほどだったという)。このトークは非常におもしろく、感動的で特別な時間であり、驚くべき逸話や哲学的な考察、そして時計業界での人生から学んだ教訓が満載であった。
3日目
1日目、2日目のフォーマットに従い、水曜日は過去にTalking Watchesに出演したエミー賞受賞コメディアンでホストのロニー・チェン(Ronny Chieng)とベンによる非常に楽しいトークで幕を開けた。ロニーはヴィンテージのオメガを含む、父親から受け継いだいくつかの時計をバッグに詰めて持参してくれた。次にベンとジェームズが料理界で著名なアルトン・ブラウン(Alton Brown)との対話を行うなど、盛りだくさんの1日となった。アルトンは2017年にTalking Watchesに出演しており、2018年にはニューヨークのH10で観客と対談した時計愛好家でもある。
3つ目のトークではマライカがオーデマ ピゲのアメリカCEOに就任したばかりのジニー・ライト(Ginny Wright)をホストとして迎え、時計業界における女性や、主に男性向けの市場でAPが女性の時計愛好家にどのようにアプローチしているかについて話し合った。
最後にイベントのトリを飾るトークとして、ファッションデザイナーのトッド・スナイダー(Todd Snyder)がベンとマークとともにJ.クルーとのコラボ、彼自身のブランドを立ち上げた際のアプローチ、メンズウェアの現状についての考えなどさまざまなトピックで素晴らしい対談を行った。
初めての開催となったUBS House of Craftの3日間に参加していただいた皆様に感謝を申し上げる。これらの素晴らしい対談の映像はHODINKEEで順次公開される予定なので、どうぞお楽しみに。