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Introducing ロンジン ヘリテージ ミリタリー 1938

ヘリテージシリーズは前進する、新兵を従えて。

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クイック解説

 上の写真はロンジン ヘリテージ ミリタリー 1938で、ロンジンのヘリテージシリーズに最近加わったものだ。下は、この復刻モデルの基になった腕時計で、この一本は世界が完全にひっくり返される1年前に発表された。1939年9月1日、ドイツがポーランドに侵攻し、人類史上最悪の武力衝突である第二次世界大戦の端緒を開く少し前だ。

 ロンジンによると、この腕時計のデザインは「戦間期」のものに分類されている。この時計が誕生したとき、世界はまだ地球全体に及ぶ武力紛争に巻き込まれていなかったからである。しかし、6時のポジションにあるスモールセコンド、黒い文字盤上に配置された大きく読みやすいアラビアインデックスなど、第二次大戦時の軍用時計の典型とされる特徴的なデザイン要素は既に顕在。
 当時、アメリカのA-11やイギリスのW.W.W (Wrist Watch Waterproof – 防水腕時計)のように、製造業者が腕時計を製作する際に従う仕様一式を、連合国は個別に生み出していた。これらの仕様は、正確さと読みやすさの観点から、腕時計が戦場での使用に耐えうる必要性に基づいたものであった。ヘリテージ ミリタリー 1938は現代の腕時計であると同時に、推移的に、この仕様の結果でもある。オリジナルデザインを排除し、モダンなフォントや材料を使って美しさを現代化する代わりに、ロンジンは、ケースサイズで少し遊びを入れながらも、オリジナルの持つ粗野でありながら洗練された印象をもたらした活字書体や、文字盤全体の要素の配置を維持することで、オリジナルに忠実であり続けた。

ファースト・インプレッション

 名前が示すように、ヘリテージ ミリタリー 1938はロンジンで人気のあるヘリテージシリーズに位置づけされている。特に1945や、ピッタリの名を与えられたミリタリーなど、このシリーズ内で、ロンジンの歴史的ミリタリーウォッチが現代的に解釈されたものが多く発表されてきた。ヘリテージシリーズにおいて、ディテールを正しく理解することにロンジンが特別な注意を払ってきたことは明らかで、前世紀におけるこのブランドの成功は、軍用と航行用時計に特化した功績に支えられたところが大きいといえる。文字盤上にランダムに配された凹凸加工から、「ミリタリー」モデルはこれに傾倒していると考えられる。

 活字の上では、ダイヤル上に付ける凹凸は不要な加工と思える。しかし、出来ばえを見ると、いかに本物に忠実に表現されているか目を見張るものがある。多くの人が、オリジナルの再現だと見間違えた程である。この1938復刻は、細かなディテールを確実なものにするという流行に沿ってるし、細かなことすべてを加算していくと、ヴィンテージ・ミリタリーウォッチ・コレクターというニッチと、一般腕時計愛好家のどちらにも魅力的で、とてもうまく作られた腕時計という大きな価値を持つ一本になるのだ。ヘリテージ 1938をユニークにしているものは、過去に繰り返されたヘリテージラインをここまで人気にしたのと同じで、細かなディテールの並外れた出来ばえである。すべきことの的を絞れば、失敗の可能性も低減されるということだ。

 オリジナルの腕時計において、文字盤外周に対しアラビア数字がいかに押し込まれているかを見て欲しい。多くの余白が残されていおり、もしこの腕時計が完全にデザインしなおされたなら、数字の配置は調節されて周囲にゆとりができ、機能的な観点からすると文字盤がより視認性の高いものとなっていたかもしれない。却ってロンジンは、オリジナルに忠実な姿勢を貫いた。インデックスのフォントには、サンセリフ体アラビア数字を、スモールセコンドには流行り廃りのないセリフ体を用いた組み合わせは、ヘリテージ 1938でも同様に見ることができる。

 この時代に作られた多くのミリタリーウォッチは、プリントのインデックス上にラジウムが塗布された文字盤が特徴だった。復刻版も同じ方式をとり、オリジナルに忠実に、スーパールミノバが塗布されている。夜光塗料を取り囲んでいるインデックスの外周は、経年変化したものに近いヴィンテージ調のクリーム色で、より高い視認性が確保された。このディテールは、オリジナルではラジウムが時の経過により縮んでいくことに端を発したものだ。見過ごしやすい点だが、ロンジンはこのディテールを巧みに捉えている。

 この腕時計は、ETA(ユニタス)6498-2をベースにし、パワーリザーブ53時間を擁する手巻きムーブメントであるロンジンのCal.507.2で稼働する。サイズについては、ヘリテージ 1938はオリジナルとは完全に異なり、第二次大戦時に典型的だった32mmや36mmに対し、現代の嗜好に合わせた43mmにサイズアップされている。

 ヘリテージ 1938は、ロンジンが軍と関わった長い歴史の中でも興味深い期間に確立されている。初代モデルは、リンドバーグ アワー アングルが登場した時期と、イギリス国防省による有名な「ダーティーダース」にロンジンが貢献した時期の間に発表された。戦間期でさえこのマニュファクチュールは、戦場の兵士に役立つツールとなる時計を生み続けたのである。

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基本情報

ブランド:ロンジン(Longines)
 モデル名:ヘリテージ ミリタリー 1938(Heritage Military 1938)
 型番:L2.826.4.53.2
直径:43mm
 ケース素材:ステンレススティール
 文字盤色:
 インデックス:アラビア数字
 夜光:スーパールミノバ
 防水性能:30m
 ストラップ/ブレスレット:無煙炭カラーのレザーストラップとコニャックカラーのNATOストラップ


ムーブメント情報

キャリバー:L507.2 (ユニタス 6498-2ベース)
 機構:時、分、秒表示
 直径:36.6mm
 パワーリザーブ:53時間
 巻き上げ方式:手巻き
 振動数:3Hz(2万1600振動/時)
 石数:17


価格&入手情報

価格:29万1000円(税抜)
 販売時期:発売中
 限定:1938本

詳細についてはロンジン公式サイトへ。

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ロンジン、ノンデイト、ブラックダイヤル、手巻きというと自分のようなミリタリーウォッチ好きは、気持ちがザワザワします。実機を見に行く事にします。

H
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サイズが43mmとやや大きめな印象ですので、ぜひ手首に合われるか確認してください。黒いダイヤルの質感はとても良い感じでした!