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ナショナル ジオグラフィック探検博物館と併設の展示エリア“ロレックス ランディング”をプレビュー

ロレックスは、今年夏開館予定のワシントンD.C.の新博物館に1億ドル(日本円で約160億円)を寄付した。

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ワシントンD.C.に新しくオープンしたナショナル ジオグラフィック探検博物館で、ジェームズ・キャメロン氏が併設の展示エリア“ロレックス ランディング”について講演していた時、話の途中でふと天井を見上げた。すると、頭上に見覚えのある黄色い物体が宙づりになっていた。事情を知らない人(そしてマニアではない人)には、低予算のSF映画に出てくる宇宙船のように見えるかもしれない。しかし私はそれが何なのかすぐにわかった。1964年のジャック=イヴ・クストー(Jacques-Yves Cousteau)のドキュメンタリー映画『太陽のとどかぬ世界』に登場する潜水円盤だ。

National Geographic Museum Of Exploration

 キャメロンがチャレンジャー海淵への潜水について語るのを聞きながら、私は会場に展示された数々の探検の遺物へと目を向けた。そこにはウィリアム・ビーブ(William Beebe)氏が1934年に3000フィート(約914m)を超える深海へ到達したバチスフィアがあった。少し先には、サンデシュ・カドゥール(Sandesh Kadur)氏がインドで野生動物を追跡する際に使用したマルチ・スズキ製の四輪駆動車が展示され、タイヤには当時の泥が今なお残されている。

 かつてカバにひっくり返された丸木舟は、スティーブ・ボイズ(Steve Boyes)氏がザンベジ川の源流を探す旅で使用したものだ。中国の兵馬俑もあった。そしてシルビア・アール(Sylvia Earle)博士が1000フィート(約300m)の海底を歩いた際に着用したものと同型の、1気圧対応のJIMスーツ(大気圧潜水服)も並んでいた。探検の歴史を愛する私にとって、ここはまさに夢のような空間だった。

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National Geographic Museum Of Exploration
National Geographic Museum Of Exploration
National Geographic Museum Of Exploration

 ロレックスは1954年以来、ナショナル ジオグラフィック協会の支援パートナーを務めてきました。当時は探検が盛んだった時代であり、エクスプローラー、サブマリーナー、GMTマスターといったロレックスの伝説的なツールウォッチが誕生した時代でもあった。以来、ロレックスとナショナル ジオグラフィックの名は常に深く結び付いてきた。そして私自身も子どものころ、あの黄色い縁取りの雑誌に掲載されていた素晴らしい広告を眺めながら、いつか冒険に出かけることを夢見ていたことを覚えている。ロレックスとナショナル ジオグラフィックのパートナーシップは今や70年以上の歴史を誇る。新しい博物館の開設によって、その関係はいま新たな章へと踏み出そうとしている。

National Geographic Museum Of Exploration
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 探検博物館の館内には、この素晴らしい施設とその展示物の建設に貢献した支援者たちの名前を刻んだプレートが掲げられている。その最上段にはロレックスの名と、1億ドル(日本円で約160億円)という驚くべき金額が記されている。6月中旬にひと足早く館内を見学した印象から言えば、これは十分に価値のある投資だったと言えるだろう。ナショナル ジオグラフィックはこれまでもワシントンD.C.の本社敷地内に博物館を持っていたが、その規模は今回のものに比べるとはるかに控えめなものだった。

National Geographic Museum Of Exploration
National Geographic Museum Of Exploration
National Geographic Museum Of Exploration

 4年の歳月をかけて完成した新しい博物館は、10万平方フィート(約9300㎡)を超える展示スペースを誇り、ナショナル ジオグラフィック協会が長年にわたり探検活動を支援してきた歴史や、同団体の機関誌にまつわる数多くの資料を収蔵している。数百点に及ぶ探検に関する貴重な資料が並ぶほか、写真ギャラリーや体験型展示も充実しており、その多くは定期的に入れ替えられる予定だ。なかでもジョエル・サルトーレ(Joel Sartore)氏による“Photo Ark: Animals of Earth”はひときわ印象的で、写真家が絶滅する前にできるだけ多くの種を撮影しようと試みた静止画と動画を展示する、没入型でインタラクティブな空間となっている。これまでに撮影された種は1万7000種を超え、その記録はいまも更新され続けている。

National Geographic Museum Of Exploration

 ロレックスの多大な支援に応えるかたちで、博物館の2階には“ロレックス ランディング”という名のフロアが設けられている。この展示エリアには、世界各地で、そしてさまざまな時代に行われた探検で使用された品々が並ぶ。私が挙げたもの以外にも、ライオンの追跡用首輪、ナショナルジオグラフィックの写真家が使用したフィルムカメラ、そして1935年に気球から吊り下げられて7万2000フィート(約2万1900m)の成層圏まで到達したゴンドラなどがある(興味深いことに、これはビーブが海洋潜水記録を樹立したのと同じ年だ)。そのゴンドラに付けられていた名前は、エクスプローラー II。偶然なのだろうが、実に先見性を感じさせる呼び名だ。

National Geographic Museum Of Exploration
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 だが、このフロアにひとつだけ物足りなさを感じた点がある。それは時計がほとんど展示されていないことだ。ロレックスの名を冠した探検博物館のフロアなのだから、探検家たちが実際に着用した名高いロレックスがショーケースに並んでいると思うだろう。しかし展示されていた時計は、ロレックスのディープシー チャレンジの1本だけであった。これはジェームズ・キャメロン氏の潜水艇が地球最深部まで潜航したことにちなんで名付けられた深海潜水時計だ。ある意味では、ロレックス ランディングが時計のショールームになっていなかったのは新鮮だったが、探検時計を愛する私としては、もう少し多くの例が展示されていることを期待していた。

Rolex

著者所有のロレックス サブマリーナー Ref.14060M。

 ナショナル ジオグラフィック・エクスプローラーズ・フェスティバルに2日間参加するのに加えて、新しい探検博物館を見学する時間はほんの数時間だった。もっとゆっくり過ごしたかったと思わずにはいられない。丸1日、いや2日かけて、館内をゆっくり歩き回り、象徴的な写真のギャラリーをじっくり眺め、インタラクティブな展示で遊び、数々の素晴らしい探検家たちの物語に浸りたいと思った。どうやらその願いをかなえるには、また新たな“探検”に出かけるしかなさそうだ。

 探検博物館は6月26日に一般公開される。詳細はこちらから。

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