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Introducing アトリエ・ウェンは "Proudly made in China(誇り高き中国製)"

そして、彼らの新しいパーセプション(Perception)コレクションも一見の価値がある。

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我々が知っていること

中国での時計製造は巨大な産業だ。人気の時計に使われている多くの部品は、多くの有名なマイクロブランドの時計とともに中国から供給されていることは公然の秘密であり、パッケージ、ストラップ、時計関連のアクセサリーは言うまでもない。

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 しかし、欧米の時計界では必ずしも中国製を、スイスやドイツ、日本製と同じように賞賛しているわけではない。アトリエ・ウェン(Atelier Wen)は、それを変えようとしている。「Proudly made in China(誇り高き中国製)」というキャッチフレーズを掲げ、フランスのノウハウと中国のデザインモチーフやイデオロギーの要素を融合させた時計を製造するブランドだ。時計に魅せられた2人のフランス人学生、ロビン・タレンディエ(Robin Tallendier)氏とウィルフリード・ビュイロン(Wilfried Buiron)氏が中国に留学した際、中国の広大な時計の世界に触れたことがきっかけで誕生したのだ。

 タランディエ氏はその後、上海のフランス時計商工会議所の委員を務め、後に中国時計師協会の委員に任命された。ブランドのスピリットは中国の文化と遺産に由来し、ふたりの中国人デザイナー、リー・ミンリャン(Li Mingliang)氏とリウ・ユグァン(Liu Yuguan)氏は、中国の伝統的なデザインモチーフを取り入れ、それらを時計製造のために再創造しているのだ。

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 ブランドの最新作はパーセプションコレクションだ。70年代にジェラルド・ジェンタのデザインで人気を博したステンレススティールケースと一体型ブレスレットを組み合わせたものである。コード・ド・ジュネーブと面取り仕上げを施した極薄(3.4mm)のDandong Peacock製自動巻きムーブメントを搭載し、ローターはサーキュラーコートやブラックロジウムメッキを施したタングステン製。つまり、一般的なエントリーモデルのシーガルムーブメントとは違うのだ。40mmのケースとブレスレットは904Lステンレススティール製で(そう、ロレックスが使っているのと同じタイプのスティールだ)、ケースバックには前述のデザイナーが描いた獅子像(中国のビルの入り口を守っているような獅子)が描かれている。

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 しかし、なんと言ってもその主役はギヨシェダイヤルだ。すべてのダイヤルはマスター・チェン(Master Chen)というひとりの男性によって作られ、ひとつのダイヤルを作るのに8時間かかるという。パーセプションのダイヤルカラーはグレー、サーモン、アイスブルーの3色で、いずれもマスター・チェン氏が自ら製作したローズエンジンで手彫りされている。このローズエンジンのデザインは、彼が中国で特許を取得している。

 タレンディエ氏とビュイロン氏は北京の共通の友人を通じてチェン氏を見つけ、自分たちの時計のために新しいギヨシェ模様をカスタムデザインしてもらえないかと持ちかけた。それまではスイスのブランドから10本から12本のオーダーを請け負った経験しかなかったため、チェン氏はためらった。しかし、アトリエ・ウェンの挑戦に賛同。その結果、4つの“層”で奥行きを表現した「スンマオ」と呼ばれるダイヤルを完成させた。ギヨシェ模様に加え、ミニッツトラックには徽文(きぶん)という中国の伝統的な文様を夜光で表現。インデックスにはロジウムメッキが施され、針にはスイス製スーパールミノバX1が使用されている。

我々が思うこと

タレンディエ氏との電話で、中国製時計に対する時計業界の一般的な認識を変えることはなかなか困難であると説明された。「中国製であることを告げると、ああ、それはレプリカに違いない、あるいは低品質に違いないと言われるのです」と彼は語る。「だから、このブランドを作ったのは、いや、そんなことはないと示すためなのです。中国には才能ある職人がたくさんいて、品質は本当にいいんです」

 時計フォーラムやr/watchesでは、次のようなことがよく言われていておもしろい。「これ(マイクロブランドX)は、スイス製時計の品質を持ち、2倍の値段で売られている」。そしてもちろん、彼らが話しているその時計は、しばしば中国(または中国に属する特別行政区である香港)で作られているのだ。

 製造業が盛んな先進国では、低価格帯と高価格帯の両方の商品を生産している。そして、低価格帯の商品に関しては、消費者の需要が簡単に手に入りすぐに作れる、使い捨ての商品に価値を見出す文化を作り上げてきた。中国はそのようなスペックのさまざまな商品を生産しているが、安価な商品の略語として使われることが多い。これこそアトリエ・ウェンが戦っているものなのだ。

 今回、パーセプションのラインアップに触れる時間が十分にあったが、この時計には確かに魅力がある。中国といえば多くの文化があるが、その要素を時計に取り入れたところが好ましい。ダイヤルに施された夜光の徽文模様(huiwen pattern)もいい感じだ。こう言っては何だが、パーセプションは実際に手に取ってみないとそのよさがわからない、そんな時計なのだ。メイド・イン・チャイナのイメージを大きく変えてくれる予感がする。

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基本情報

ブランド: アトリエ・ウェン(Atelier Wen)
モデル名: パーセプションコレクション(Perception series)

直径: 40mm
厚さ: 9.4mm
ケース素材: 904L ステンレススティール
文字盤色: グレー、サーモン、アイスブルー
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 904Lブレスレット


ムーブメント情報

キャリバー: Dandong Peacock
機能: 時、分、秒
パワーリザーブ: 41時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時 (4Hz)
石数: 32


価格 & 発売時期

価格: 事前オーダー価格 2088ドル(約27万円)、小売価格 2588ドル(約33万4000円)
発売時期: 2022年4月
限定: 限定生産

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アトリエ・ウェンについて詳細は、ブランドのウェブサイトをご覧ください。