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Introducing タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ ×フラグメント リミテッドエディションの第3弾を発表

“原宿のゴッドファーザー”が再びモノクロームのデザインで登場。今回はカレラ “グラスボックス”にその個性を刻み込んだ。

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我々が知っていること

2018年以来3度目のコラボレーションとして、タグ・ホイヤーと、伝説的な藤原ヒロシ氏が設立したブランドであるフラグメントが、これまでとは一線を画す新しいカレラ クロノグラフを発表した。驚くことはない。藤原氏は“原宿のゴッドファーザー”として知られ、日本のストリートウェアファッションとカルチャーのメッカである原宿の形成に大きく貢献し、彼の影響力と培ってきた友人たちの存在がその名声を支えているからだ。

TAG Heuer x fragment Carrera Chronograph

 彼自身のキャリアを振り返ると、ナイキ、スターバックス、カシオ、visvim、Beats、ディズニーといった錚々たるブランドから、リーバイスやマーティンといった驚くべき伝説的なブランドとのコラボレーションにまでおよぶ。そう、彼はミュージシャンでもある。ああ、音楽や時計愛好家のあいだ(まさに映画『ファイト・クラブ』のような世界)で広まった、あのシルバーのフェザーネックレスを知っているだろうか? それも藤原氏がブランドの創業者をエリック・クラプトン(Eric Clapton)に紹介したことが、ブランドが広まるきっかけとなったのだ。彼の功績を挙げればきりがない。だからこそ藤原氏が何かを発表するとき、私は注目せずにはいられないのだ。

 藤原氏が手がける多くのものと同様に、今回の新作カレラ クロノグラフもモノトーンな仕上がりとなっている。本作はタグ・ホイヤーが近年採用している直径39mm×厚さ13.9mmのステンレススティール(SS)製カレラの“グラスボックス”のフレームワークをベースにしており、視認性を高めるために外周リングをわずかに拡大したドーム型のサファイアクリスタル風防を採用している。今回のダイヤルはブラック オパーリン仕上げ(オパーリンとはマットで、細かな凹凸のある質感のこと)で、ブラックのインナーフランジ、ホワイトの60秒スケール、そしてシルバーのタキメータースケールを備えたホワイトの外周リングが特徴だ。インダイヤルにスネイル仕上げは施されていない。インデックスはグレーでプリントされ、それ以外は無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインとなっている。12時位置には日付表示が配され(ダト 12のようなスタイル)、毎月1日と11日の表示は、藤原氏のフラグメントのロゴである稲妻マークがひとつ、またはふたつ置き換えられている。500本限定のシリアルナンバー入りモデルであるため、ケースバックにもロゴとシリアルナンバーが刻印されている。

TAG Heuer x fragment Carrera Chronograph

 本作のブレスレットは、近年再導入された7連の“ビーズオブライス”ブレスレットを採用し、中央のリンクにブラックPVDコーティングを施すという、さらなるカスタマイズが加えられている。このPVDコーティングがさりげないコントラストを生み出し、経年による風合いの変化も楽しめるだろう。時計の内部には自社製の自動巻きコラムホイール式ムーブメント、Cal.TH20-00を搭載し、80時間という驚異的なパワーリザーブを誇る。ローターにはブラックのアウトラインが施され、時計の表から裏までデザインの一貫性を持たせている。また、全体で100mの防水性能を備えている。

TAG Heuer x fragment Carrera Chronograph

 2018年の最初のコラボレーションと同様、今回のタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ×フラグメント リミテッドエディションも500本のシリアルナンバー入り限定生産で、販売価格は130万3500円(税込)だ。


我々の考え

お察しのとおり、私は藤原氏の大ファンだ。彼はHODINKEEの友人でもあり、その付き合いは『HODINKEE Magazine Japan Vol. 1』での特集にまでさかのぼる。今回のリリースはきわめてクールで、2020年の第2弾よりも一体感があり、魅力的に感じられる。すべてを考慮すると、価格設定はやや高めに感じるかもしれない。通常の“グラスボックス”の逆パンダモデルが、ストラップ仕様なら93万5000円で、ブレスレット仕様でも105万6000円(ともに税込)で手に入ることを考えるとなおさらだ。価格はさておき、デザインはきわめて魅力的で、最初のコラボレーションを彷彿とさせながらもさらにアップグレードされている。もし第1弾を所有しているなら、ヴィンテージテイストのバージョンと、新たなひねりを加えたバージョンのカレラをフラグメントからペアでそろえるというのもかなり説得力のある選択肢だろう。

TAG Heuer x fragment Carrera Chronograph

基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー × フラグメント(TAG Heuer × fragment) 
モデル名: タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ ×フラグメント リミテッドエディション (TAG Heuer Carrera Chronograph x fragment Limited Edition)
型番: CBS221B.BA0045

直径: 39mm 
厚さ: 13.9mm 
ラグ・トゥ・ラグ: 46mm 
ケース素材: ブラッシュ&ポリッシュ仕上げを施したステンレススティール
文字盤色: ブラック オパーリンダイヤル、ブラックのインナーフランジにホワイトの60秒スケール、ホワイトの外周リングにシルバーのタキメータースケール 
インデックス: グレーのプリントインデックス 
夜光: グレーのスーパールミノバ® 
防水性能: 100m 
ストラップ/ブレスレット: 7連のSS製ブレスレット、中央のリンクはブラック


ムーブメント情報

キャリバー: TH20-00 
機能: 時・分表示、センターセコンド、クロノグラフ、日付表示 
パワーリザーブ: 80時間 
巻き上げ方式: 自動巻き(両方向) 
振動数: 2万8800振動/時 
石数: 33 
クロノメーター認定:  なし 
追加情報: フラグメントのデザイン美学を反映したローターへの変更


価格&発売時期

価格: 130万3500円(税込)
発売: 2025年12月 
限定: 500本、シリアルナンバー入り

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