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Introducing タグ・ホイヤー、チーム イクザワ、そしてバンフォードから2度目のコラボモデルが登場

象徴的な日本チームの鮮やかな色彩を踏襲しつつ、最新の“グラスボックス”フォーマットを採用したこの時計は、決して控えめなクロノグラフではない。

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我々が知っていること

1967年にポルシェ906を駆った生沢 徹氏の姿が、今でははるか昔のことに思えるのと同じように、タグ・ホイヤーが初めてチーム イクザワとバンフォードとコラボレーションしてカレラ クロノグラフを発表したのはまるで遠い昔のことのように感じる。だが、それはわずか3年前のことだった。時の流れは早いものだ。そして今、生沢 徹氏の娘であり、チーム代表を務める生沢 舞氏のアイデアをもとに、バンフォードとタグ・ホイヤーが形にした2度目のコラボレーションが登場した。コンパクトな39mmの“グラスボックス”ケースを採用したカレラに、チーム イクザワを象徴するホワイトとレッドのアクセントを組み合わせたこのモデルは、デザイン、ファッション、そしてモータースポーツという異なる世界を長年にわたって横断してきた生沢 舞氏の経験が色濃く反映された1本となっている。

TAG Heuer
TAG Heuer x Team Ikazawa
TAG Heuer x Team Ikazawa

 まず基本的な仕様から見ていこう。本作はサテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせたステンレススティール(SS)製ケースを採用し、ケース径39mm、厚さ13.86mm。ドーム型の“グラスボックス”サファイアクリスタルによってダイヤルを拡大して見せるとともに、フランジ部分に立体的な視覚効果を生み出している。ダイヤルはホワイトを基調とし、意外にもクル・ド・パリ装飾が施されている。6時位置にはチーム イクザワのロゴ、そのすぐ下には赤文字の日付表示窓、12時位置には赤い文字で“TAG Heuer”と“Carrera”のロゴが配されている。ダイヤルの縁にはブラックでミニッツマーカーと数字をプリント。3時位置の30分積算計は、ピンボールとルーレットホイールを思わせるユニークなデザインとなっており、各針にはレッドのアクセントと夜光塗料が施されている。リューズにも赤いラインがあしらわれ、全体として臆することなく大胆なデザインにまとめられている。

 内部には、自動巻きムーブメント Cal.TH20-10を搭載。パワーリザーブは80時間、振動数は2万8800振動/時だ。シースルーバックからムーブメントを鑑賞できるものの、ケースバックには“TEAM IKUZAWA”と“BAMFORD WATCH DEPARTMENT”の文字がプリントされているため、その一部は隠れている。また本作には、ダブルフォールディングクラスプが付いた7連のSS製ブレスレットが付属。さらに、フォールディングクラスプ付きのレッドストライプ入りホワイトテキスタイルストラップと、レッドのステッチとライニングを施したパンチング仕様のホワイトレザーレーシングストラップも付属する。

TAG Heuer x Team Ikazawa
TAG Heuer x Team Ikazawa
TAG Heuer x Team Ikazawa

 本作はシリアルナンバーが入った150本限定で、現在販売中。価格は151万8000円(税込)だ。


我々の考え

私は当時、第1弾モデルも取材していた(日本版は和田将治の『タグ・ホイヤー カレラ × チーム イクザワ by バンフォード』)。だから今回、生沢 舞氏に改めて話を聞き、このプロジェクトやチーム イクザワに対する彼女のビジョンが、この数年でどのように変化してきたのかに興味を抱いた。チームは今もレース活動を続けているものの、私の関心は、父・生沢 徹氏の時代のような純粋でハードコアなレース活動というよりも、私の関心は自然とデザインやコミュニティづくりへ向かった。現在、生沢 舞氏はベントレーのクリエイティブディレクターも務めている(チーム イクザワのチーム代表兼クリエイティブディレクターとしての役割に加え)。彼女は父のレガシーを受け継ぐために、新たなアプローチを選んだ。その取り組みは、私にはきわめて興味深く映る。

 時代は変わり、人々の価値観やモチベーションも変化する。生沢 舞氏は以前、父は娘ではなく、名前を受け継いでレースを続ける息子を望んでいたのではないかと思うと語ったことがある。しかしレースという限られた舞台だけで歴史やレガシーを継承するよりも、レースという限られた枠にとどまらず、ブランドやコミュニティを通じて歴史やレガシーをより幅広い人々へ伝えるほうが、より大きな広がりを生むとも言えるだろう。彼女の周囲には、その橋渡しを支えてきた人々もいる。そのひとりが“叔父”と慕う藤原ヒロシであり、彼自身も最近タグ・ホイヤーとの3度目のコラボレーションを発表したばかりだ。そこで私は彼女に、プロダクトとデザインを通じたコミュニティづくりについて尋ねた。

TAG Heuer x Team Ikazawa

 彼女は「それは私の日本的な考え方なのかもしれません。文化やコミュニティ、チーム、先輩といった存在は、本当に大切です」と語る。「特にヒロシは私のキャリアにおいてきわめて重要な存在です。彼は私の子どものひとりの名付け親でもあり、まさに“ヒロシおじさん”なんです。彼は私の人生において、扉を開いてくれたり、助けてくれたり、デザインについて助言をくれたり、あらゆる面で大きな存在です。周りの人たちは皆、私にとって本当に大切な存在です。そして、受け取るものと同じくらい与えることも忘れてはいけません」

 「チーム イクザワはとても小さな組織なので、私たちは本当にお互いを大切にしています。会社には私を含めて3人しかおらず、会社と呼ぶのも恥ずかしいくらいです。本当に情熱だけで動いているプロジェクトなのです。ふさわしいレーシングドライバーを見つけ、適切なプロジェクトを形にできるのも、すべては信頼できるコミュニティや友情があるから。だからこそ、どのプロジェクトも本物でなければならないし、何より心から楽しめるものでなければならないのです」

TAG Heuer x Team Ikazawa

 もちろん、こうしたコラボレーションは突然生まれたわけではない。生沢 舞氏の父、生沢 徹氏はかつてホイヤーの時計を愛用しており、ブランドとの接点は以前からあった。ただし、この取り組みは、タグ・ホイヤーが近年展開してきたF1とのパートナーシップや、エバーグラフのような技術性を前面に押し出した製品とは異なり、よりマスマーケットを意識した取り組みとは性格が異なる。タグ・ホイヤーのCMOを務めるジョージ・シズ(George Ciz)氏は、ブランドが異なる層へアプローチするため、異なる層へリーチするため、デザイン分野のムーバーやキーパーソンによる独自のコミュニティ形成にも力を入れていると語る。一方、幼いころから多くの時間をクルマとともに過ごしてきた生沢 舞氏は、自身が目指しているのは単なるモータースポーツブランドではなく、自分にとって自然でオーセンティックな別の何かを築くことだと明言する。

 「私自身のクリエイティブな物語をとおして、私の世界観へ皆さんを招き入れたいと思っています。そしてモータースポーツやクルマのカルチャーに、より高いレベルのクリエイティビティを持ち込みたいんです」と生沢氏は話す。「だから純粋なモータースポーツというよりも、“カーカルチャー”に近いものですね。でも私はモータースポーツの世界にも、市販車やスーパーカーの世界にも、とても自然に身を置くことができます。本当に多くの魅力があります」


基本情報

ブランド: タグ・ホイヤー  × チーム イクザワ × バンフォード(TAG Heuer x Team Ikuzawa x Bamford)
モデル名: カレラ クロノグラフ× チーム イクザワ(Carrera Chronograph x Team Ikuzawa)
型番: CBS221M.EB0435

直径: 39mm
厚さ: 13.86mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: クル・ド・パリ装飾をあしらったホワイトダイヤル、レッドプリントの30分積算計、ホワイトプリントの12時間積算計
インデックス: ブラックプリントの数字インデックス
夜光: あり、ホワイトのスーパールミノバを塗布した針
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: サテン&ポリッシュ仕上げを施したSS製の7連ブレスレット

TAG Heuer Ikuzawa

ムーブメント情報

キャリバー: TH20-10
機能: 時・分表示、日付表示、クロノグラフ(30分積算計と12時間積算計)
直径: 非公表
厚さ: 非公表
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時(4Hz)
石数: 33
クロノメーター認定: あり
追加情報: 両面無反射コーティングを施したドーム型“グラスボックス”サファイアクリスタル。ケースバックには“TEAM IKUZAWA”、“BAMFORD WATCH DEPARTMENT”のプリントと個体番号入り


価格&発売時期

価格: 151万8000円(税込)
発売: 発売中
限定: あり、シリアルナンバーが入った150本限定

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