Introducing イタリア海軍との長年にわたるパートナーシップを記念し、パネライがサブマーシブル マリーナ ミリターレおよびサブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック™を発表

　まず紹介するのは、カーボテック™をケース素材に採用したモデルだ。カーボンファイバーをベースにしたこのケースは直径44mm、厚さ14.25mmで、300mの防水性能を備える。搭載するのは72時間のパワーリザーブを誇る自動巻きのCal.P.900。ねじ込み式のDLCコーティングが施されたチタン製ケースバックには、“Marina Militare”と“Aviazione Navale（イタリア海軍航空部隊）”のウイングエンブレムが刻まれている。ダイヤルには同航空部隊の航空機にあしらわれていた錨のエンブレムが刻印され、グリーングレイン仕上げのマットなブラックグラデーションが施されている。針とインデックスには、グレーのスーパールミノバ® グレードX2が使用されており、インデックスの直径は視認性を高めるために従来比で20％拡大された。ベゼルにはブラックカーボン素材が使われ、逆回転防止仕様となっている。

　一方で、やや薄く軽量、かつ価格も抑えられているのが、316LVMステンレススティール製のサブマーシブル マリーナ ミリターレ（Ref.PAM01697）である。こちらは厚さ13.45mmとカーボテック™版からわずかながらサイズダウンしているが、ムーブメントをはじめその他のスペックは同じだ。ベゼルにはマットグリーンのセラミックディスクが使用されている。両モデルともグリーンのキャンバスストラップを組み合わせており、ケース素材に応じてSS製またはブラック加工のチタン製のバックルが装着される。

　なおこれらのモデルはいずれも限定品ではなく、すでに販売が開始されている。価格は、SS製のモデルが179万3000円、カーボテック™モデルが294万8000円（ともに税込）となっている。

　さて、ここで触れずにはいられないのが価格である。今年初めに発表されたルミノール マリーナのSS製モデルは、今回のSSモデルよりも40万円以上も安価で、同じパワーリザーブを持つアップデートされたムーブメント、200m高い防水性能、さらにシースルーバック仕様まで備えている。今回のモデルにおけるプレミアムを正当化できるようなスペックやイタリア海軍との共同ブランディングの要素が、ほかにあるかどうかは正直わからない。おそらくこの時計を購入する層は、仕様を細かく比較するというよりもデザインへの圧倒的な好みに突き動かされて選ぶ人か、そもそもスペックを横並びで比べることのない一般的な消費者なのではないかと思う。

ブランド: パネライ（Panerai）
モデル名: サブマーシブル マリーナ ミリターレ（Ref.PAM01697）／サブマーシブル マリーナ ミリターレ カーボテック™（Ref.PAM01698）

直径: 44mm
厚さ: 13.45mm（イタリア海軍との長年にわたる協業を記念し、）／14.25mm（カーボテック™）
ケース素材: 316LVMSS／カーボテック™（カーボンファイバー）
文字盤色: グリーングレイン仕上げ、マットなブラックグラデーション
インデックス: アプライド
夜光: グレーのスーパールミノバ® グレードX2
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: グリーンキャンバス製ストラップ（同系色ステッチ仕上げ）、台形型のAISI 316L 1.4435（高純度）SS製ピンバックル付き。ブラックラバーストラップも付属

キャリバー: P.900
機能: 時・分表示、スモールセコンド、日付表示、秒針停止機能
直径: 12½リーニュ
厚さ: 4.2mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8000振動/時
石数: 23
クロノメーター認定: なし

価格: SSモデルは179万3000円、カーボテック™モデルは294万8000円（ともに税込）
発売時期: 発売中
限定: なし

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