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ドバイウォッチウィーク 2025のPhoto Report:パート1をまだご覧になっていない方は、今すぐ作業を中断してこのリンクをクリックし、数時間は予定を空けておいて欲しい。取材の前半(あるいはそれ以上)で見つけた素晴らしいウォッチスポッティングや予想外の出来事をたっぷり堪能できるはずだ。そんな時間がない、あるいはページを離れたくないという方のために伝えておくと、今回のイベントはドバイ史上最大の時計イベントであり、約5万人が来場した。そして2度とお目にかかれないような驚愕の時計たちがいくつも登場したのだ。
今回はさらに素晴らしいウォッチスポッティングの数々と、会場で見かけた友人たちのポートレートをお届けする。しかしその前に、時計から少し離れて寄り道をさせて欲しい。その週末のドバイは、ドバイ・エアショー(Dubai Airshow)をはじめとするイベントが目白押しだった。また、世界中から人々(とその愛車)が集まった“アイコンズ・オブ・ポルシェ・フェスティバル(Icons of Porsche)”も開催されていた。ある夜、私の友人であり、元エディターのコール・ペニントン(Cole Pennington)氏から少し寄り道をしないかと誘われた。厳密には“勤務時間外”だったのだが、あまりにクールだったので皆さんに少し共有したいと思う。そう、時計好きとクルマ好きは間違いなく重なり合うものだ。
アイコンズ・オブ・ポルシェ 2025へのちょっとした寄り道
(私の大好きな906以外)ほぼあらゆるタイプのポルシェを見ることができ、アイコンズ・オブ・ポルシェは期待を裏切らない内容だった。駐車場からスムーズに出られたことを願うばかりだ。
この手首に見覚えがあるなら、それは前回のPhoto Reportに登場したからだ。
念のために言っておくと、私の友人がイヴ・クライン(Yves Klein)のブルーのロイヤル オーク クロノグラフを着用している。
しかし彼はこのカルティエのトーチュ モノプッシャー クロノグラフも所有していた。
そしてこれが彼の愛車、ポルシェ 911 “30周年”記念モデル(964)だ。
ここではカスタムナンバープレートが大流行だった。写真は“991”。
そして、いくつかの911ナンバープレート。
3日目と4日目: ショーの続き
ブルジュ・パークへ向かう前に、セディキのチームが多くのプレス関係者をWafi Mallにあるセディキのロレックスブティックと、素晴らしいモデルを収蔵するロレックスのCPO(認定中古)サロンに招待してくれた。前夜には貴重なCPOピースを初めて一般公開するイベントが開催されていた。以下はその後に購入可能だったモデルのすべてだ。
2000年製のパールダイヤルにキューバンリンクのようなブレスレットを組み合わせたホワイトゴールド(WG)製のロレックス パールマスター。
1985年製のロレックス トリドール デイデイト Ref.18129BAC。ベゼルにロレックスのネームプレートがあり、一部の“マスターピース”ウォッチに見られる仕様だ。
ダイヤモンドインデックスを配した、淡いグリーンのステラダイヤルを備えたイエローゴールド(YG)製のデイデイト Ref.18038。
カタログ外のデイデイト 40mm。ベゼルとローマ数字にルビーがセットされており、現在も生産中だ。
さて、いよいよドバイウォッチウィークの本編に戻ろう。何が見られるだろうか?
会場に入ってすぐ、セディキ・ホールディングスの会長であるハミード・セディキ(Hamied Seddiqi)氏がまたしても私を呼び止め、ユニークな時計を見せてくれた。今回は東アラビア数字と、ムーブメントにアラベスク模様のエングレービングが施されたロジャー・スミスのシリーズ2だ。
ハミード・セディキ氏本人。
ダイヤルを詳しく見てみよう。
最高商務責任者(CCO)であるモハメド・アブドゥルマジード・セディキ(Mohammed Abdulmagied Seddiqi)氏と、財務責任者であるモハメド・アブドゥル・ハミード・セディキ(Mohammed Abdul Hamied Seddiqi)氏。
モハメド・アブドゥル・ハミード・セディキ氏のジェラルド・チャールズ(Gerald Charles)。
A.ランゲ&ゾーネ ランゲ1はいつ見てもクラシックだ。
ヴィンテージのジャガー・ルクルトは予想外のウォッチスポッティングだった。
ヴィンテージ続きで、こちらはホイヤーのカレラ。
そしてユニバーサル・ジュネーブのトリコンパックス “イービル・クラプトン”。
そういえば、新しくユニークなニーナ・リント(Nina Rindt)にインスパイアされたコンパックスを見ることができた。ムーブメントは入っていなかったが、実物はきわめて素晴らしい外観だった。
クロノグラフといえば、F.P.ジュルヌの東京ブティック限定モデルがここにも。
ドミニク・ルノー(Dominique Renaud)氏が会場を歩き回っていた。今回はアーノルド&サンのトゥールビヨンを眺めていた。
そして着用していたのは、ルノー・ティシエの“マンデー”ウォッチ。
ステージ上ではマックス・ブッサー(Max Büsser)氏とカリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen)氏が後継者計画について語っていた。この1週間後、ヴティライネン氏はアンジェリック・サンジェル(Angélique Singele)氏が自身の名を冠したブランドの共同CEOに就任することを発表することになる。
ファム・アルフート メビウス 1(Fam al Hut Möbius 1)の『レボリューション』との限定モデルを着用するコンスタント・クウォン(Constant Kwong)氏。
オーデマ ピゲ創業150周年記念展示“ハウス オブ ワンダーズ”を巡る
ブルジュ・パークの丘の上に建つハウス オブ ワンダーズ(The House of Wonders)は大規模な展示を行う巨大なスペースだが、来場者はル・ブラッシュにある現在の本社の周囲に建てられたオーデマ ピゲのアトリエのミニチュア版を通って迎え入れられる。
この展示スペースはドバイウォッチウィーク限定ではないので、サプライズを台無しにしたくはない。もしハウス オブ ワンダーズに行くなら、隅々まで目を凝らしてイースターエッグを探してみて欲しい。
2番目の部屋には、過去150年にわたるブランドのヘリテージを辿る仕掛け絵本があった。
また、オーデマ家とピゲ家の起源を辿ることができる美しい家系図も展示されていた。
とにかく膨大な家系図だ。
また、ふたりの創設者のあいだで署名された契約書の原本のレプリカもあった。このスペースにある独創的で驚くようなレプリカはこれだけではない。
何百本もの時計が展示されていた。
スケルトン仕様のふたつの異なるバージョン。YG製のオーデマ ピゲ ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラシン オープンワーク Ref.16204BA。
そして、フロステッド仕上げを施したWG製のダブル バランスホイール オープンワーク Ref.15407BC。
次のセクションは近未来的な金庫室のようなデザインで、外周にはブランドの歴史を物語る素晴らしい時計が、中央には新しい時計が展示されていた。
サファイアをあしらった2本のとても美しいミニ ロイヤル オーク。
そしてエメラルド仕様。
2024年に登場したリマスター02([RE]Master02)のインスピレーション源となった、きわめて希少なRef.5159BA。
私の友人で、これのYG製のモデルを所有していたアダム・ヴィクター(Adam Victor)氏に「わぉ」と声を上げさせた時計。これは1943年製だ。「スティール製(SS)をずっと探していたんだ」
この小さなツートンの驚異的なモデルは素晴らしかった。よりフェミニンなサイズだが、18Kピンクゴールド製のケースにSS製のラグを備えた1952年製のモデルだ。
時計業界には単なるブランドのセールスパーソンではなく、他ブランドの存在を認め、本当に時計を愛しているエグゼクティブがもっと必要だ。その好例として、ブルガリのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ(Fabrizio Buonamassa Stigliani)氏がただ時計が好きだという理由だけでひとりでブースを巡っているのを見かけた。
ブランドはハンズオン形式で彼らのメティエ・ダールを披露していた。
展示のなかで最も驚きがあり美しかった時計のひとつがこれだ。
Ref.5093BA “ディスコボランテ”。
バゲットダイヤモンドベゼルを備えたWG製のオパールダイヤルが美しいドレスウォッチ。
オーデマ ピゲのデザインは常にロイヤル オークが中心だったと思っているなら、多くのクールな時計を見逃していることになる。しかしロイヤル オークは時計だけではなかった。エマニュエル・ギュエ(Emmanuel Guiet)氏はオフショアをデザインしただけでなく、どうやら私がどうしても欲しくなるようなロイヤル オークのトラベルコームもデザインしていたようだ。
これはきわめて魅力的な時計だ。ガーネット製のベゼルと楕円形の形状だけでなく、メッシュストラップがダイヤルと針のあいだを通り抜けているかのように精巧に作られているからだ。
積載スペース? いや、クルマはそんなことはせず、ただ道を走るのだ。
カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のPVDコーティングを施したロイヤル オークに見えるかもしれないが、この時計は実はセキュリティ上の理由で作られたレプリカだ。傷の付き方まで似せて、適切にエイジング加工が施されている。
こちらはケースにカーボンファイバーとYGを用いた、珍しいロイヤル オーク コンセプトだ。
だが私はと言うと? カモフラージュ柄のゴールドウォッチがプロトタイプ段階を終えて世に出るのを待っている。
ストーンダイヤルのバリエーションもきわめて豊富だった。
そして私の大好きなロイヤル オークのひとつ、“エンド・オブ・デイズ”。
1921年にオーデマ ピゲはわずか7リーニュ(約15.8mm)のムーブメントを搭載したファイブミニッツリピーターを製造した。これはそのレプリカで、驚くほど小さい。
一方、オリジナルのジョン・シェーファーとほぼ同時期に誕生したこのギュブラン製ミニッツリピーターを見られたのは興奮した。
同ブランドはカレンダーウォッチにおいて膨大な歴史を持っている(そして彼らは最終的に、この直後に“グロス ピエス”をオークションで落札した)。Cal.2120/2800は間違いなくブランドにとって最も重要な時計だが、それだけではない。
ブレゲ数字を配したレクタンギュラー型のパーペチュアルカレンダーとミニッツリピーターを搭載した懐中時計。
ほかにも懐中時計が。
そして、さらに。
きわめて魅力的でオーバーサイズのRef.5516。
マーク・シュミット(Mark Schmid)氏の手首に巻かれたCal.2120/2800搭載モデル。
そして私の知る限り、製品化されなかったきわめて小振りな時計。推測するに約31mmだ。
いつかどうしても手に入れたい時計。SS製のRef.5554。
これまでに見たことがない、宝石をあしらったジュール オーデマのパーペチュアルカレンダー。
ブランドの初期の歴史においてクロノグラフが主流になることはなかったが、彼らがそれを作ったときの美しさは格別だ。
“研究と開発”の部屋に入ると、群衆が集まっていた。なぜだろうと思っていると素晴らしい光景が待っていた。
前の部屋では、輪列のデモンストレーションが行われていた。
この部屋では、研究と開発を経て製作されたすべての時計が展示されていた。
そこには伝説のフィリップ・デュフォー(Philippe Dufour)氏がおり、RD#5のための新しく独創的なクロノグラフムーブメントについてのプレゼンテーションに耳を傾けていた。
この時計はまさに技術的な驚異だが、ムーブメント設計に対するとてもクリエイティブなアプローチでもある。デュフォー氏はクロノグラフの大ファンとして知られている(例えば、A.ランゲ&ゾーネのダトグラフなど…)。
どうやら、彼も少なくとも興味深いと感じたようだ。
ドバイウォッチウィークで見た最もクールなものは、RD#5ムーブメントのモックアップのために作られた、この魅力的な3Dプリント製ケースだった。8時位置の小さなホイールで小さなパワーリザーブを巻き上げ、テンプは5時位置にある。プッシャーが手首の動きで誤作動しないかどうかをテストできるよう、ケースにストラップが取り付けられていた。
最後には、ブランドの友人たちからのギフトや装飾品が置かれたラウンジがあった。
友人たちとリラックスできる美しいスペース。
ウォッチスポッティングに戻ろう
F.P.ジュルヌのエレガントは今のところ最強だ。
ブルガリのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏がポートレートに応じてくれた。
そしてマタール・ビン・ラヘジ(Mattar bin Lahej)氏とのコラボレーションモデル。
ルイ・ヴィトンのラ・ファブリク・デュ・タンのミシェル・ナバス(Michel Navas)氏とエンリコ・バルバジーニ(Enrico Barbasini)氏と話し中。
素晴らしいダニエル・ロートのトゥールビヨンを着用している。サーモンダイヤルか?
それともゴールドダイヤルか?
マックス・ブッサー氏がミン・テイン(Ming Thein)氏と座って、ミンの新しい大胆なブレスレットを眺めていた
現代において、ユニークピースのロレックスを1本所有するだけでも信じられないことだ。しかし2本だと? この東アラビア数字を備えたダイヤルのデイトナを所有するハミード・セディキ氏ならそれも可能だ。ほとんどのセラミック&プラチナ製のデイトナに備わったインダイヤルにはブラウンのリングがあるが、これは通常バゲットダイヤモンドベゼル仕様にのみ採用されるフルアイスブルーダイヤルだ。
この時計はドバイ・モールのロレックスブティックが2018年にオープンした際に製作されたものだ。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.116598SACO。
サウジアラビアのCLÉ: The Galleryから直後に発売された、ファーラン・マリのメカクォーツ クロノグラフ。アンドレア・ファーラン(Andrea Furlan)氏が着用。
東アラビア数字を備えたファーラン・マリ ディスコ・ボランテを着用するハマド・アル・マリ(Hamad Al-Marri)氏。
エアコンの効いた室内でリラックスするアンドリュー・マカッチェン(Andrew McUtchen)氏。
彼はローズゴールド製のローラン・フェリエ スポーツ オートを着用していた。
Time+Tideのチームはかなり大所帯で参加していた。
のちにマカッチェン氏はファム・アルフートのメビウス 1を着用。
そしてポリメッシュブレスレットを装着した新しいミンのGMT。
チームのほかのメンバーはカルティエを愛用していた。
エリック・ペン・チェン(Eric Peng Cheng)氏は自身のブランド、アンディフィーテッド(UNDEFEATED)のオリーブカラーダイヤルを備えたカスタムのカルティエ クラッシュを貸し出し、周囲に喜びをもたらしていた。
ボナムズはドバイウォッチウィークの公式オークションパートナーであり、注目作を持ち込んでいた。
クリスチャン・ハーゲン(Kristian Haagen)氏が控えていた。
“ステルス” ランゲ1を着用するミスター スタック・キング。
ヴァン クリーフ&アーペルの展示はジュエリーだけではない―しかし確かにジュエリーも豊富だった
ヴァン クリーフ&アーペルは愛好家層から過小評価されているように感じる。そこで、オーデマ ピゲに次いで最も素晴らしい展示を行っていた彼らのブースの内部を紹介したい。
ヴァン クリーフ&アーペルの史上最初の時計。1918年製でプラチナ、オニキス、ダイヤモンド、リボンで作られている。
この小さな時計はロッククリスタル(水晶)製のケースを備えていた。
1923年製の“アメリカン”カレンダーとジャンピングアワー、ワンダリングセコンドを備えたプラチナ製の懐中時計。
巨大なゴールドとダイヤモンドのネックレス。
よく見るとこのネックレスはジッパーに見えるよう作られており、ブレスレットに変形させることができる。18KYG、プラチナ、18KPG、ルビー、ダイヤモンドで作られている。
これがネックレスの金型だ。
ブランドの象徴的なアルハンブラ。
1936年製のWG、プラチナ、ダイヤモンド、ルビーを使用したコルレット。
この見事な鯉モチーフのブレスレット。まさに驚異的な仕事だ。
しかしこのブランドは現在、世界で最も興味深いオートマタや複雑時計の製造を行っている。このレディ アーペル ユール フローラル スリジエは4752万円(税込)で販売されている。時刻は何輪の花が開いているかで示される。
どのように機能するかを示す巨大な図解もあった。
彼らはまた、素晴らしいオートマタを搭載したクロックも製作している。
天体複雑時計もあり、これはレディ アーペル プラネタリウム ウォッチ。
彼らのプラネタリウム オートマタは、私がこれまでに見たなかで最も印象的なクロックのひとつだ。
WG製のミッドナイト イン パリ。
ドバイウォッチウィーク 2025との別れ
オーデマ ピゲのブースでひとりの読者が声をかけてくれた。ベンのル・マンに関する記事が、彼に時計探しを決意させる後押しになったと言う。ぜひ末永く愛用して欲しい。
これまでに見たなかで、おそらく最も上品にダイヤモンドがあしらわれたノーチラス。
そして最後になったが、私たちの慈悲深いホストであるヒンド・セディキ(Hind Seddiqi)氏。
彼女はハミード氏のユニークな“パズル”デイデイトを着用していた。素晴らしいドバイウォッチウィーク 2025を締めくくるのに、これ以上の方法はないだろう。
ドバイウォッチウィークの詳細については、公式ウェブサイトから。
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