trophy slideshow-left slideshow-right chevron-right chevron-light chevron-light play play-outline external-arrow pointer hodinkee-shop hodinkee-shop share-arrow share show-more-arrow watch101-hotspot instagram nav dropdown-arrow full-article-view read-more-arrow close close email facebook h image-centric-view newletter-icon pinterest search-light search thumbnail-view twitter view-image checkmark triangle-down chevron-right-circle chevron-right-circle-white lock shop live events conversation watch plus plus-circle camera comments download x heart comment default-watch-avatar overflow check-circle right-white right-black comment-bubble instagram speech-bubble shopping-bag

Introducing A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デイトにピンクゴールドモデルが登場

グレーのダイヤルに新たな温もりをもたらすピンクゴールドという選択。

ADVERTISEMENT

我々の考え

A.ランゲ&ゾーネのツァイトヴェルクは、この界隈では改めて紹介するまでもない存在である。2009年の登場以来、時計界から大きな関心を集めてきた本作は、いまだにランゲの複雑機構を象徴する柱のひとつとして輝き続けている。瞬時にジャンプするディスクで時刻を表示するこの究極の機械式デジタルウォッチは、時・分表示がダイヤル上に整然と並び、ひと目で読み取ることができるよう設計されている。

 2019年にはツァイトヴェルクの第2世代ムーブメントが発表された。初代よりも薄型で、パワーリザーブの延長や、時表示を素早く進めるための新しいプッシャー機構など、複数の技術的改良が施されている。ただし、ブランドにしてはやや意外ともいえる展開として、この新ムーブメントは通常のツァイトヴェルクではなく、新たに登場したデイト表示付きモデルツァイトヴェルク・デイトに初めて搭載された。ツァイトヴェルク・デイトではホワイトゴールドケースにツァイトヴェルクのクラシックなグレーダイヤルを組み合わせ、さらにライトグレーのデイトリングを採用。現在の日付が赤で強調表示される仕様となっている。ツァイトヴェルクの特徴である瞬時の表示切り替えは、秒針が真夜中ちょうどの60秒を指した瞬間に、分表示・時表示・日付表示のすべてのディスクが一斉に切り替わるという、視覚的にも機構的にも鮮やかな演出を加えている。

Zeitwerk Date in Pink Gold slanted closeup
Zeitwerk Date in Pink Gold slanted closeup of date
Zeitwerk Date in Pink Gold date macro

 6年の歳月を経て、ランゲはツァイトヴェルク・デイトにピンクゴールドというふたつ目のケース素材を加えることとなった。今回のモデルでは温かみのあるピンクゴールドとグレーの色調を組み合わせた点を除けば、ほかの仕様はすべて従来どおりである。もっとも厳密にいえば、グレーのデイトリングだけはわずかに変更されており、ホワイトゴールドモデルよりもほんのり温かみのある色味に仕上げられている。しかし今回のリリースに技術的なアップデートはないものの、ツァイトヴェルク・デイトが今日においても極めて高度な機械式時計であることに変わりはない。手巻き式のCal.L043.8を搭載する本機は72時間のパワーリザーブを誇り、直径44.2mmのケースには、時刻と日付を素早く調整するためのプッシャーが下部にふたつ、そしてリューズを2時位置に備える。いかにもランゲらしいのは、このプッシャーが押した瞬間に作動するものではない点だ。この機構では、押した瞬間ではなく離した瞬間に作動し、常に一定の力でムーブメントに働きかけるよう設計されている。これだけの複雑機構を収めながら、厚さは12.3mmに抑えられている点も注目に値する。

 ムーブメント構造の中心に鎮座するのは、ツァイトヴェルクの心臓部ともいえるルモントワールブリッジである。この機構は時計の精確な動作を支えるために重要な役割を担っており、巨大なツインバレル(主ゼンマイ)によって駆動される。ルモントワールは60秒ごとに正確なエネルギーを供給し、ディスクのジャンプを実現する。キャリバーは1万8000振動/時(2.5Hz)で動作し、仕上げもランゲの名にふさわしく秀逸である。グラスヒュッテ・ストライプ、アングラージュ、ペルラージュなど、ジャーマンシルバー製ムーブメントには多彩な装飾がすべて手仕上げで施されている。もちろん、ランゲの象徴ともいえるハンドエングレービング入りのテンプ受けも忘れてはならない。実はこのCal.L043.8においては、それだけではない。もうひとつ、ブリッジにもハンドエングレービングが施されているのだ。つまり、ひとつの価格でふたつの手彫りブリッジが付いてくるというわけである(ただし、覚悟のある者だけが払える価格であるが)。

Zeitwerk Date in Pink Gold remontoir bridge
Zeitwerk Date in Pink Gold balance bridge
Zeitwerk Date in Pink Gold caseback shot

 ツァイトヴェルク・デイトのピンクゴールド仕様(Ref.48.033)は、現在ランゲのブティックおよび正規販売店にて取り扱い中である。価格は要問い合わせとなっている。


我々の考え

ドイツブランドのウォッチメイキングにおける数々の偉業について、私が延々と語り続けるのを聞いたこともあるかもしれない。しかしそのなかでも、ツァイトヴェルクは常に特別な存在であり続けている。なかでもツァイトヴェルク・デイトは、ハニーゴールド製ツァイトヴェルク・ルーメンの次に好きなモデルだ。というのも、ランゲの通常よりも厳格なデザインコードのなかで、いまだに新鮮さを感じさせるユニークな組み合わせだからである。

 44.2mmというケース径は非常に大きく感じられるかもしれないが、実際に手に取ってみると、従来のツァイトヴェルクを“ホッケーパック”のように感じていた人にとってよりバランスの取れたプロポーションに感じられるはずだ。だからこそ、ほかの多くの時計と同様にこのモデルもぜひ実際に手に取って装着してみることをおすすめしたい。誤解のないように言っておくが、サイズは大きめだ。しかし、きっといい意味で驚くことになるだろう。

Zeitwerk Date in Pink Gold Tilted Profile shot

 6年もの歳月が経過した今になっても、ツァイトヴェルク・デイトに新しいダイヤルカラーが登場していないという事実には、少々驚かされる。しかし、このピンクゴールドとの組み合わせは実にうまくマッチしており、本モデルがツァイトヴェルクでは初の組み合わせとなる。ホワイトゴールドにグレーダイヤルという控えめな組み合わせももちろん魅力的だが、この新作は、複雑機構にもう少しラグジュアリーな温もりを求める人にこそふさわしい。従来モデルよりも明らかに存在感が増しており、より華やかで、これまでの控えめすぎる印象を物足りなく感じていた新たな層のユーザーにも確実にアピールするモデルとなるだろう。


基本情報

ブランド: A.ランゲ&ゾーネ(A. Lange & Söhne)
モデル名: ツァイトヴェルク・デイト(Zeitwerk Date)
型番: 148.033

直径: 44.2mm
厚さ: 12.3mm
ケース素材: ピンクゴールド
文字盤色: グレー
夜光: なし
防水性能: 3気圧
ストラップ/ブレスレット: ダークブラウンのアリゲーターレザーストラップ


ムーブメント情報
Zeitwerk Date in Pink Gold closeup of second engraved bridge

キャリバー: L043.8
機能: ジャンピングアワー、ジャンピングミニッツ、日付表示、パワーリザーブインジケーター、スモールセコンド
直径: 37mm
厚さ: 8.9mm
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 70
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 13万2000ドル(日本での価格は要問い合わせ)
発売時期: 販売中
限定: なし

詳細はブランドの公式サイトをチェック