Introducing ウブロ ビッグ・バンの20周年をメカ-10 ストリート アートエディションで締めくくる

　ブランドにとってのビッグナイトはホテル、ザ マイアミ ビーチ エディションのベースメントを舞台にした、紛れもなくマイアミらしいものだった。我々が話しているのは、輝くすべてのネオン、50 Centによる最大のヒット曲のパフォーマンス、そしてパーティ参加者による、この空間に有名人がいないかを突き止めようとする究極の探求だ。その中心にあったのは、私がこれまでに見たなかで最も派手なウブロのデザインかもしれない。それがビッグ・バン メカ-10 ストリート アートエディションだ。

　Cal.Meca-10を搭載する直径44mm×厚さ15.3mmのビッグ・バンから登場した4つの異なるカラーバリエーションのコレクションであり、“ペイントボール・ポロック（編注；ペイントボールを使ったドリッピング技法）”の雰囲気としか言いようがない。ウブロは自社製の手巻きキャリバーを飛び散るようなUV反応性の塗料で手描きされた複合コンクリート製ケースに収めている。私のお気に入りの恐竜を思い起こさせる紫と緑の“マジック シティ”、ホットピンク一色にブルーを散らした“ヴァイス”、明るいブルーにグレーを混ぜた“ビッグ ウォーター”、そして4つのなかで私のお気に入りは黄色、オレンジ、緑の“サンシャイン”エディションで、控えめな（あえてそう表現するならば）ピンクの断片が入っている。

　4つのモデルすべてが、オープンワークのCal.HUB1201 Meca-10を特徴としている。独自の構造により、テンプは時計の前面寄りに配置され、10日間のパワーリザーブインジケーターには特徴的なラック＆ピニオンのデザインが採用されている。一部のビッグ・バンのケースに見られる私のお気に入りのディテールは、ミドルケースがスモークサファイアであることで、内部のキャリバーに独自の視点を与えている点だ。ブリッジはマットブラックで仕上げられ、一部の要素は対照的なシルバーだが、今年発表されたより小型のCal.Meca-10のような複雑な仕上げはない。パワーリザーブのホイールカバーは、ケースのほかの部分とマッチするようにペイントのスプラッシュで仕上げられている。ベゼルのネジやケースバックなど、時計の黒いアクセントはすべてPVDコーティングされたチタンだ。視覚的な“ストリート アート”の混沌はラバーストラップにもおよび、ブラックセラミックとチタン製のフォールディングバックルが付属している。

　ビッグ・バン メカ-10 ストリート アートエディションは各色10本限定で、それぞれ個別番号が付いている。価格は5万7500ドル（日本円で約890万円）だ。

　今年、同時に自社製のCal.Meca-10を搭載したウブロの多くの発表は、ブランド独自のウォッチメイキング能力を強化するというトルナーレ氏の使命を裏付けている。これらの自社製キャリバーの多くがそれ自体で印象的であるにもかかわらず、世間の認識では脇に追いやられることがよくある。

　しかし、なぜそうなるのかは理解しやすい場合もある。例えば、このストリート アートエディションでは放射能のような見た目のペイントが主な話題となり、モデルの技術的な能力が話題にならない。各色10本限定ということを考えると、ウブロはこれらを熱心なコレクターのために意図的に作ったと言っても過言ではないだろう。混雑したマイアミのナイトクラブで人々を観察すると、彼らはこの美学を心から愛しているのがわかるだろう。

ブランド: ウブロ （Hublot）
モデル名: ビッグ・バン メカ-10 （Big Bang Meca-10）
型番: 424.XCP.1120.RX.STR25（マジック シティ）／424.XCU.1120.RX.STR25（ヴァイス）／424.XCV.1120.RX.STR25（ビッグ ウォーター）／424.XCY.1120.RX.STR25（サンシャイン）

直径: 44mm
厚さ: 15.3mm
ケース素材: 複合コンクリート、手描き
文字盤色: ブラック、オープンワーク
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: 手描きのラバーストラップ、ブラックセラミックとチタン製フォールディングバックル

キャリバー: HUB1201
機能: 時・分表示、秒表示、パワーリザーブインジケーター
直径: 34.8mm
厚さ: 6.8mm
パワーリザーブ: 10日間
巻上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時

価格: 5万7500ドル（日本円で約890万円）
発売: ウブロ ブティック
限定: あり、カラーバリエーションごとに10本。それぞれ個別番号付き

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