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Introducing ローラン・フェリエからクラシック・トゥールビヨン ティール – セリエ・アトリエ VIIが登場

ブランドのオリジンモデルへの、新しくよりコンテンポラリーな解釈。

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我々が知っていること

“知る人ぞ知る”時計ブランドは? そう尋ねられて真っ先に思い浮かぶブランドは、ローラン・フェリエ以外ほとんどないだろう。知る人ぞ知るという言葉どおり、設立から間もない2010年に発表した初作クラシック トゥールビヨン ダブルスパイラルで鮮烈なデビューを飾り、GPHGにて“ベストメンズウォッチ賞”を受賞した。搭載されたムーブメントCal.LF619.01は手巻きで、ダブルバランススプリングとトゥールビヨンを組み合わせたものだったが、当時からすでに多くの注目を集め、そして今なお高い評価を得ている。

 ローラン・フェリエは今年、そんなクラシック トゥールビヨンの誕生から15周年を記念してクラシック トゥールビヨンを新たに青々としたカラーバリエーションで発表した。ごく少量生産による新作クラシック・トゥールビヨン ティール – セリエ・アトリエ VIIである。オリジナルのクラシック トゥールビヨンが持つ特徴の多くは、この新作にも受け継がれている。ローラン・フェリエのデザインに広く用いられる、41mmの全面ポリッシュ仕上げを施したペブルケースは、本コレクションでは初めてプラチナ製で登場。素材そのものが放つ自然な輝きが、ダイヤルの豊かな色彩に視線を導く。

Laurent Ferrier Classic Tourbillon Teal Slanted Shot

 ダイヤルの色こそ新しいが、オリジナルを忠実に踏襲しているのがグラン・フー エナメルの採用だ。ティールグリーンのエナメル地には、スカイブルーのエナメルで、レイルウェイスタイルのミニッツトラックやロゴ、スモールセコンドの目盛りが彩られている。ブランドの代名詞である細長いローマ数字のアワーマーカーは、視認性を高めるためにホワイトエナメルで縁取られており、スモールセコンドのインダイヤル枠や針には、面取りと手磨きが施されたホワイトゴールドが明るいアクセントとして用いられている。

 グラン・フー エナメルのダイヤルがあるだけでも、コレクターにとっては十分に魅力的な要素である。しかし、本モデルの本質はトゥールビヨンにある。オリジナルと同様に、その機構はダイヤル側からはまったく見えない。このトゥールビヨンは見せるためのものではないのだ。ローラン・フェリエがこのトゥールビヨンに込めた本来の意図は、あくまでクロノメトリック精度の追求にある(だからこそダブルバランススプリングが採用されている)。なぜ2本のダブルバランススプリングなのか? それはトゥールビヨンが本来持つ、脱進機にかかる重力の影響を補正するという目的と同じく、対称的に配置された2本のバランススプリングによって、テンプ軸にかかる横方向の力を理論的に相殺し、精度の安定性を高めることができるからである。この発想をトゥールビヨンに組み合わせた結果、誕生したのがCal.LF619.01なのだ。

Laurent Ferrier Classic Tourbillon Teal Movement Shot
Laurent Ferrier Classic Tourbillon Teal Tourbillon Macro
Laurent Ferrier Classic Tourbillon Teal Bridges

  時計を裏返すと、ようやくそのダブルバランススプリング・トゥールビヨン ケージの姿を確認できる。それと同時に、ブランドのこだわり抜かれた手作業の仕上げも目にすることができる。このムーブメントのトゥールビヨンケージのブリッジだけでも約30個の内角が設けられており、それに加えてサテン、ブラックポリッシュ、フロスティングなどの技巧が随所に施されている。さらに今回は、ムーブメントのストライプ仕上げは廃され、横方向のサテン仕上げとルテニウム処理がなされている。また可動部品には、ローラン・フェリエ史上初となるロジウムめっきが施されており、温かみのあるゴールドのアクセントを排したモノクロームでモダンな外観に仕上がっている。

 ローラン・フェリエ クラシック・トゥールビヨン ティール – セリエ・アトリエ VIIは、ローラン・フェリエの公式ウェブサイト限定販売。価格は19万5000スイスフラン(日本円で約3600万円)だ。


我々の考え

私の個人的な意見だが、コレクターにとって最も誇らしいのは、裏蓋を通してしか見ることのできないトゥールビヨンを手に入れることだ。そしてローラン・フェリエによる、このクラシック トゥールビヨンの新たな解釈はその精神を見事に体現している。同ブランドはここ5年ほど時計業界を覆ってきたハイプバブルを巧みに回避し、クラシックなデザインと完璧な仕上げを求めるコレクターに向けて、着実にラインナップを展開し続けてきた。そして、その仕上げの美しさは他の追随を許さない。従来のクラシック トゥールビヨンのムーブメントに見られる重厚なストライプ仕上げを好むコレクターもいるだろうが、個人的には今回の、横方向のサテン仕上げとダークトーン仕上げの組み合わせのほうが視線をトゥールビヨンそのものへと自然に引きつける力があると感じている。そしてそのトゥールビヨンケージは、これまでと変わらず息を呑むほど美しい。

Laurent Ferrier Classic Tourbillon Teal Wristshot

 今回の新作はローラン・フェリエのセリエ アトリエラインの一環として発表されたものであり、ごく限られた層の顧客に向けたリリースだ。このシリーズは、少量生産の限定モデルを短い納期で届ける手段として、ブランド自身によって展開されてきたものだ。20万ドル(日本円で約3000万円)クラスのトゥールビヨン市場において、ローラン・フェリエがこのように複雑機構というジャンルに新たな命を吹き込んでいるのは喜ばしいことであり、同時にこの先の新たな15年の幕開けとなることを願わずにはいられない。


基本情報

ブランド: ローラン・フェリエ(Laurent Ferrier)
モデル名: ククラシック・トゥールビヨン ティール – セリエ・アトリエ VII(Classic Tourbillon)
型番: LCF001.P1.EVC1

直径: 41mm
厚さ: 12.5mm
ケース素材: プラチナ950
文字盤色: ティール(グラン・フー エナメル)
インデックス: エナメル
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: フォレストグリーンのアリゲーターレザー製ストラップ、ハンドステッチ仕上げ、裏地にはアルカンターラを採用


ムーブメント情報

キャリバー: LF619.01
機能: 時・分表示、スモールセコンド、トゥールビヨン
直径: 31.6mm
厚さ: 5.57mm
パワーリザーブ: 80時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 23
クロノメーター認定: なし


価格&発売時期

価格: 19万5000スイスフラン(日本円で約3600万円)
発売時期: ローラン・フェリエの公式サイトで2025年9月4日15:00(日本時間)より発売開始
限定: あり、シリアルナンバー入りの5本限定

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