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我々が知っていること
2001年の登場以来、ユリス・ナルダン フリークはデザインとエンジニアリングの両面で常に限界を押し広げてきました。今年のジュネーブ・ウォッチ・デイズでは、ブランドがオートオルロジュリーと“ハイテク装飾芸術”は自然に共存し得るものだと証明するかのように、新作フリーク X クリスタリウムを発表しました。
このモデルの特筆すべき点はクリスタリウムで、これはプラチナの10倍も希少なプラチナ族金属、ルテニウムをベースにしたユリス・ナルダン独自の素材です。この金属は数日にわたり、ガラスに霜が降りる現象に似た、制御された蒸着結晶化プロセスを経て生まれます。その結果、再現不可能な自然のフラクタルのような結晶構造が形成され、一点一点が唯一無二の存在となります。最終工程として、各ディスクには温かみのあるローズゴールド(RG)PVD仕上げが施され、さらにブラックのシェーディング、手作業による光沢仕上げが加えられます。これによりコントラストが深まり、ディテールが強調され、最終的には光との相互作用がいっそう引き立てられるのです。
搭載される自動巻きのCal.UN-230は、シリコン製のテンプと脱進機を備えたフライングカルーセルを特徴とします(これは約25年前に初めてフリークで採用された要素です)。これらの部品は、ユリス・ナルダンのシリコン専門研究所、シガテック(SIGATEC)で自社製造されています。ムーブメントの構造は、分針の役割を果たすブリッジに支えられており、このブリッジは1時間ごとに1回転します。一方でクリスタリウムの時表示ディスクは、12時間で1回転し、時針の役割を担います。
ケースは直径43mmで、ベゼルやインジケーターと同様にブラックDLCコーティングが施されたチタン製、RG製クリスタリウムディスクを引き立てる魅力的な背景を作り出しています。ストラップはバリスティックテクスチャー入りのブラックラバー、またはブラックアリゲーターレザーの2種類が用意され、いずれもローズゴールドカラーのステッチとブラックセラミック製フォールディングバックルが組み合わされています。価格は666万6000円(税込)で、限定50本です。
我々の考え
フリークが現代時計史において持つ意義は疑いようがありません。これまでのさまざまなバリエーションは、必ずしもすべてが消費者に同じように受け入れられたわけではありませんが、このクリスタリウムエディションには特に強い魅力を感じます。各ピースごとに一点物となる独自のクリスタリウムディスクは、すでに特別な存在であるこの時計にさらに一線を画す価値を加えています。
実物はまだ目にしていませんが、ぜひ直接、この素材が光とどのように相互作用するのかを見てみたいと思っています。しかし最初に公開された写真を見る限り、その可能性は十分に感じられます。ウォッチメイキングの革新性と素材科学の両方に引かれるコレクターにとって、フリーク X クリスタリウムはまさにそのふたつの重なり合う領域の中心に位置する存在といえるでしょう。
基本情報
ブランド: ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)
モデル名: フリーク X クリスタリウム(Freak [X Crystalium])
型番: 2303-270-4A/3A, 2303-270-4A/1A
直径: 43mm
ケース素材: チタン
文字盤色: ブラック
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: “バリスティック”テクスチャーブラックラバーストラップ、ローズゴールドステッチ入り/ブラックアリゲーターストラップ、RGステッチ入り、ブラックセラミックおよびブラックDLCチタン製フォールディングバックル付き
ムーブメント情報
キャリバー: 自社製のUN-230
機能: 時・分表示
パワーリザーブ: 72時間
巻き上げ方: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時(3Hz)
石数: 21
価格&発売時期
価格: 666万6000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: あり、世界限定5o本
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