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我々が知っていること
昨年の夏、ジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2025の期間中、私はほこりっぽくゴミが散乱したホテルの部屋にいた。壁は剥き出しで、配線が露出し、床はコンクリートのまま。そこで私は、極秘のブリーフィングを受けた。担当者の正体を隠すためだろうか、強力なライトが直接私の目に向けられるなか、折りたたみのテーブルと椅子が置かれた場所へ案内された。そこでブリーフケースがパチンと音を立てて開かれ、極秘資料と1本の時計が現れた。それから半年以上が経った今、ようやく明かすことができる。その時計こそが、アミダのデジトレンドの最新バージョンだったのだ。このドライビングウォッチは1976年のバーゼルでデビューし、数年前にモダンなアップデートを加えて復活した。そして今回の新作もまた、同じ時代、すなわちNASAのスペースシャトル計画からスタイル、素材、デザインのヒントを得ている。それが、アミダ デジトレンド NASAエディションである。
アミダはデザイン主導のブティックブランドであり、ダッシュボードのようなディスプレイとジャンピングアワー機構を特徴とするデジトレンドを、ブランドのフラッグシップかつ唯一のモデルとして掲げる。2024年の復活デビューに続き、ソプロード社製のNEWTON P092ムーブメントに搭載された自社開発のジャンピングアワーモジュールの仕組みを着用者に見せる“オープンサファイア”仕様を製作した。そして今、NASAのスペースシャトル計画の初期から着想を得たデジトレンドで、宇宙旅行へと(大きな)一歩を踏み出したのである。
本作のケースはオリジナルと同じ39.6mm×39mmで、ステンレススティール製の一体構造を採用している。ダッシュボードのトップは、表示側が15.6mm、反対側が6mmという独特の傾斜を持つトップは、ポリッシュ仕上げを施したホワイトセラミック製の外装上部カバーに収められており、右下にはNASAの“ワームロゴ”が赤で描かれている。スペースシャトルの外装にも大気圏再突入時の熱を放出するためにセラミックが使われていたことを考えると、これは見事なオマージュと言えるだろう。ブラックのダッシュボードには、ホワイトのジャンピングアワーとスクロール式の分表示が配され、数字を囲むアクセントカラーは、以前のモデルのオレンジではなくNASAレッドが採用されている。
ディスプレイは、白のセラミック製トップシェルと対照をなす、リブ入りのブラックDLCコーティングフレームで囲まれており、このフレームはケースの側面と裏面へと続いている。ムーブメントを見せるシースルーバックは刻印入りのリューズと同様、ブラックDLCコーティング素材で囲まれている。
ケースの外装上部を覆った、フランス語で“キャスケット”とも呼ばれるこのデジタルダッシュボード表示スタイルは、アミダ独自のものではない。ほかのブランドでも採用され、復活を遂げてきた。特に有名なのはジラール・ペルゴが発表したハイエンドなデジタル表示を備えたモデル、キャスケット 2.0である。
ラバー加工されたレザーストラップは、スペースシャトルというテーマを色濃く反映している。外側は、NASAのシャトル時代の宇宙服に使われていた素材に似ているとアミダが説明する、ホワイトの“ベータクロス”を用いたキルティングのスクエアパターンが特徴だ。ブラックDLCコーティングのバックルを備えたこのストラップは、確実な装着のためにベルクロ(1940年代にスイスで発明された技術)と、NASAの宇宙ミッションで使用されたもうひとつの素材を採用している。
独特のケース形状と型破りな時刻表示(もともとは運転中にハンドルを握ったままでもひと目で時刻を確認できるように設計された)にもかかわらず、デジトレンドの着け心地は良好で、7インチ(約17.78cm)に満たない私の手首にもしっくりとなじんだ。ラグレスデザインのため、ストラップの固定具とバネ棒はケースの裏側に隠れるように配置されており、ラグ・トゥ・ラグも39mmととても扱いやすいサイズだ。
アミダ デジトレンド NASAエディションは100本限定で、アミダの公式サイトにて現在発売中。価格は3400スイスフラン(付加価値税と送料別途、日本円で約67万8000円)である。
我々の考え
近年、NASAをテーマにした、時計を含めた公認製品やデザインを数多く目にしてきた。これは、多くの民間企業が宇宙探査や技術革新を主導する時代のなか、アメリカの宇宙機関であるNASAが、その名を人々の記憶にとどめておこうとしているためでもある。それでもなお、私はスペースシャトル計画にまつわるノスタルジーに強く引かれている。再利用可能な宇宙船で宇宙空間を探査するという斬新な方法に、世界中が心からの興奮と関心を寄せていたのを覚えている世代だからだ。そしてこの計画に終止符を打ち、有人宇宙飛行のあり方を再考させることになった悲劇的な事故のニュースとその衝撃も、今なお記憶に残っている。
このNASAエディションで、アミダはデジトレンドがドライビングウォッチという本来の目的を超えて発展する可能性を示した。ノスタルジーに溢れながらも新鮮なデザインアイデアを表現したこの時計は、私たちが地球という故郷の枠を超えて挑戦しようとするときに伴う、大きなリスクとそれに見合う報酬の存在を思い出させてくれる。
基本情報
ブランド: アミダ(Amida)
モデル名: デジトレンド NASAエディション(Digitrend NASA Edition)
型番: LRD-04
直径: 39.6mm
ラグ・トゥ・ラグ: 39mm
厚さ: 15.6mm
ケース素材: DLCコーティングを施したステンレススティール(316L)、ポリッシュ仕上げを施したホワイトセラミック製の外装上部カバー
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ベータクロス製のインサートを備えたラバー加工レザーストラップ、ベルクロシステム搭載のSS製のループバックル付き
ムーブメント情報
キャリバー: ソプロード社製のNEWTON P092をベースに、自社開発ジャンピングアワーモジュールを組み合わせている
機能: ジャンピングアワー、スクロール式の分表示
直径: 25.6mm(ベースキャリバー)
厚さ: 4.6mm(ベースキャリバー)
パワーリザーブ: 44時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 23
クロノメーター認定: なし
価格&発売時期
価格: 3400スイスフラン(付加価値税抜き、日本円で約67万8000円)
発売: オンラインにて即時注文受付開始(中央ヨーロッパ夏時間で2026年3月30日16:00/日本時間で同日23:00)
限定: あり、100本
詳しくはこちらをご覧ください。
編集者注: この記事は、NASAがロゴの使用を許諾している製品から直接的な収益を得ていないことを明確にするために更新されました。
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